薬剤師の転職で知っておきたいこと

【薬剤師転職・ブランク復帰】勉強すべき事とは?おすすめ本紹介!

「本当に今の自分で通用するのだろうか?」

転職やブランクからの復帰を考えた時、

こんな不安が頭に浮かび、二の足を踏んでいる薬剤師さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

調剤薬局事情は日々変化し、現場でも柔軟な対応が求められます。

あなたが薬局薬剤師から遠ざかっている間に新しい薬が発売されたり、新しい法律が出来ていたり…

すっかり変わってしまっているかもしれません。

でも、大丈夫!

今まで私は大手調剤薬局と小規模な調剤薬局のいずれも経験してきました。

その中でMRや病院などの他職種から転職されてきた方やブランクから復帰した方が、活躍されている姿を見てきました。

今は大活躍されている薬剤師さんたちも転職やブランク復帰前には、不安を抱えていたようです。

不安をできるだけ取り除くためにやっておくべき事、勉強すべき事をまとめました。

おすすめの本も紹介します。

 

転職・ブランク復帰した薬剤師さんの不安の声

まず、転職やブランク復帰する前にどのような悩み・不安を抱える方が多いのか、見ていきましょう。

人間関係が不安…。

転職サイトでは、働く条件を入力し、検索します。

もちろん「働く条件」は大切ですが、職場での悩みの多くは、「人間関係」です。

「条件に合った職場が見つかった!やったぁー!」

と喜んだのもつかの間…。

「一緒に働く人と合うだろうか?」

職場の人間関係が上手くいかず、転職されてきた方も多数見てきました。

調剤薬局の業務を忘れているかも…。

人間は忘れゆく生き物…。

「大学時代の実習以来、調剤室に足を踏み入れていない。」

「うん十年前に働いていたので記憶が薄れてきた。」

基本中の基本ですが、案外、忘れていることがあるかも?

と不安に思う方も多いようです。

知識が古くなっていて通用しないのでは?

テスト前に図書館に籠もりきりで、勉強した大学時代。

追試や再試験に追われ、留年の危機にさらされ、ストレスでハゲそうになりながらも頑張ったあの日々…。

私は今でも試験前の夢を見て、うなされることがあります。

そんな必死で勉強した知識も何年も経つと、抜けてしまうんですよね。

そのうえ、新しい薬が発売されたり、法律も改定されていきます。

調剤薬局で働いている私でも知識のアップデートをしないと取り残されてしまいます。

 

人間関係の不安を解決するには…?

これは、正直、実際に働いてみないとわからないところもあります。

ですが、極力不安を減らしたいですよね?

転職前に職場の雰囲気を見学するために、お客さんとして、出向いてみましょう。

実際に行ってみると

・スタッフの人数
・年齢層
・忙しさ
・スタッフ同士の距離感や会話
・店の雰囲気

など、ご自身の目で確かめることが出来ます。

私の場合は、比較的同年代が多い職場で働くのが好きなので、年齢層を重視して、チェックしています。

働きやすい職場環境は、それぞれ人によって違うので、どの条件が良いとは言えませんが、

自分で肌で感じて、好印象だった調剤薬局を選ぶようにしましょう。

条件だけで選んで後悔しないように!

 

調剤薬局の業務をおさらい!

新しい仕事につく前に、業務内容のおさらいをしておきましょう。

調剤薬局の薬剤師の1日の仕事の流れを把握しておけば、少しは安心に繋がるのではないでしょうか?

妄想の中で働いて、イメージトレーニングしておきましょう。

職場によって多少異なる点もありますが、「薬局の仕事ってこんなんだったな」という感じで、思い出していきましょう。

受付

患者さんから処方箋を受け取ります。

医療事務の方が処方箋の受け取りを担当しているお店も多いですが、

小規模な調剤薬局であれば、薬剤師が対応することもあります。

働いていくうちに常連さんの名前は覚えてくるので、

「○○さん、こんにちは!」

と名前を呼ぶと、とても患者さんとの距離感が縮まります。

案外、このタイミングで、最近の近況や悩みなどをお話ししてくれる患者さんも多いですよ。

まずは、患者さんに安心感を与えられるように、爽やかに挨拶しましょう。

処方箋の確認

・用法用量が正しいか?
・同じ薬効の薬が重複していないか?
・飲み合わせは悪くないか?

など処方箋の内容を確認し、問題があれば、疑義照会を行います。

疑義照会は相手のクリニックや病院の意向に合わせた方法(FAXや電話など)で行います。

処方箋の入力

受け取った処方箋をPCで入力して、必要書類(薬袋、薬情、調剤録など)を印刷します。

医療事務の方が行う事が多いですが、薬剤師が行う場合もあります。

この業務に関しては、入力のために使うソフトによって、操作が異なるので、

必要であれば、転職後に業務をしながら、覚えていくことになります。

ピッキング

処方箋に記載された薬を棚から取り出し、集める作業です。

以前は、薬剤師がピッキングを行っていましたが、

2019年4月2日に厚生労働省から通知があり、薬剤師以外のピッキングが認められるようになりました。

調剤に最終的な責任を有する薬剤師の指示に基づき、当該薬剤師の目が届く場所で薬剤師以外の者が行う処方箋に記載された医薬品(PTP シート又はこれに準ずるものにより包装されたままの医薬品)の必要量を取り揃える行為、及び当該薬剤師以外の者が薬剤師による監査の前に行う一包化した薬剤の数量の確認行為について、薬剤師以外の者が実施することは、差し支えない。(一部抜粋)

調剤業務のあり方について

最終責任は、薬剤師にありますが、

薬剤師以外のスタッフによる「ピッキング」「一包化の補助」などが可能になっています。

もちろん薬剤師がピッキングをする事もあります。

転職したら、どこの棚に何の薬があるのか、早く覚えられるようにしましょう。

あいうえお順に並んでいたり、薬効順に並んでいたり…店によって、並び順は異なります。

・普通薬と劇薬は、区別して保管。
・向精神薬は、鍵のかかる棚で保管。
・覚醒剤原料や麻薬は金庫などの鍵のかかる強固な設備で保管(覚醒剤原料と麻薬は、一緒には保管できない)。

など法律での取り決めもあります。

徐々に覚えて(思い出して)いきましょう。

調剤

処方箋の内容を確認し、必要数取りそろえて、調整・計量を行う。

薬剤師以外のスタッフがピッキングしたものも含め、全ての薬を用意します。

監査

処方内容や調剤された薬に間違いがないか最終チェックを行います。

また、患者さんのお薬手帳を見て、併用薬を確認したり、本当に患者さんにとって、この処方内容が適切なのかを確認します。

慣れない業務で焦る事もあるかと思いますが、患者さんに正しく薬を飲んでいただくための最後の砦です。

慌てず、落ち着いて、行いましょう。

服薬指導

患者さんにお薬の説明をします。

処方されたお薬の名前、数量、用法用量や注意点を患者さんと一緒に確認します。

・併用薬
・ちゃんとお薬が飲めているか(服薬コンプライアンス)
・体調変化
・困っていること

なども患者さんに確認して、安心してお薬を飲んでもらえるようにアドバイスをします。

コミュニケーション能力が試される業務です。

患者さんと信頼関係を構築していく課程を楽しみましょう。

患者さんに「ありがとう」と直接言ってもらえた時は、とてもやりがいを感じますよ。

薬歴記入

調剤や服薬指導の内容の記録を書きます。

・服薬状況
・残薬の有無
・体調変化
・後発品(ジェネリック医薬品)の希望
・お薬手帳の有無
・アレルギー歴
・副作用歴
・既往歴、合併症
・他科受診
・併用薬

などを確認します。

患者さんが安全に薬を服用するために必要な確認事項です。

また、薬剤服用歴管理指導料の算定要件にも含まれているので、

これらを確認する事で、患者さんから薬剤服用歴管理指導料をいただく事が出来ます。

記載方法はSOAP形式で記入します。

・S Subjective Data:主観的情報
・O Objective Data:客観的情報
・A Assessment:アセスメント
・P Plan:計画

現在は、PCやiPadなどで薬歴を記入している薬局が多いです。

 

知識不足解消!すぐに役立つ勉強本5選。

ここでは、それぞれの業務に役立つおすすめ本を紹介します。

調剤・監査に役立つおすすめ本:今日の治療薬

医薬品情報集の王道。

これを採用している薬局が最も多く、私の勤務している薬局でも毎年購入して、常備されています。

薬効群ごとの解説と便覧で構成されているので、調剤や監査時にわからない事を調べるのに使っています。

最近はアプリ版も出たので、使い勝手の良い方を選ぶと良いでしょう。

私は、業務中に私物のスマートフォンが触れないので、本を買っています。

似たような本に「治療薬ハンドブック」「治療薬マニュアル」もあります。

私は、細かい字だと眠たくなってしまうので、情報量が多すぎず、読みやすい「今日の治療薬」が好きです。

「治療薬ハンドブック」は、添付文書の情報に+αの情報を付け加えた医薬品情報集。

処方するときの視点で書かれた「処方Point」と薬のもつ性格や特徴が書かれた「薬剤Point」が載っています。

本屋さんで見比べて、あなたの好みのものを選ぶと良いでしょう。

「治療薬マニュアル」は、情報量が多いため、細かく調べたい薬剤師におすすめですが、

ブランクがある場合は、今日の治療薬の情報量で十分だと思います。

いずれ、知識が十分身についてきたら、治療薬マニュアルに挑戦しても良いかも!?

服薬指導に役立つおすすめ本:薬の比較と使い分け100

「前使っていた薬との違いは何?」

これは患者さんからよくされる質問の1つです。

私が新人薬剤師として働き出した頃、

「質問に答えられなかったらどうしよう…。」

と服薬指導に行くのが怖かった時期もありました。

この本には、とてもお世話になりました。

例えば、

「SSRIとSNRIの違い」

「SSRIの中の使い分け」

「血圧の薬の使い分け」

など具体的にわかりやすく解説してくれているので、とても読みやすいです。

意外と新人薬剤師だけでなく、ベテラン薬剤師でも楽しんで読める内容です。

私が職場に持って行ったら、大人気で、みんなで回し読みをしていました。

服薬指導の話のネタにもなるので、おすすめです。

薬歴記入に役立つおすすめ本:誰も教えてくれなかった実践薬歴

薬歴の歴史から書き方、患者さんへのアプローチ、SOAP形式の薬歴や考察、薬歴の活用方法など…

薬歴の全てが学べます。

私も薬歴はワンパターンになってしまったり、ポイントを押さえるのが難しく、

記入に時間がかかってしまうことがありました。

でも、この本を読んでから改善されました。

過去の自分の薬歴は伝わりにくかっただろうなと反省しています。

実践的な本なので、読んだその日から取り入れやすいです。

よくある症例を取り上げて解説してくれるのでとてもわかりやすく、そんなに分厚くない(189ページ)ので、

忙しい方や活字が苦手な方も読みやすいです。

薬局業界の動向を知るための情報誌:日経ドラッグインフォメーション(日経DI)

薬局・薬剤師のためのスキルアップ&マネジメント情報誌です。

薬剤師として知っておきたい最新ニュース、業界のトレンド、新薬情報、調剤や服薬指導などの

薬剤師業務に関する情報が載っています。

毎月発売されるので、定期購読がおすすめです。

情報量も多すぎないので、読み切りやすいです。

中でも私は日経DIクイズというクイズ形式で薬剤師に必要な知識を得られるコーナーが好きです。

また、無料版有料(プレミアム)版があり、

有料版は日経DIクイズの数が無料版より多かったり、

業界トレンドや薬・疾患について掘り下げた記事などが+αで載っています。

有料版がおすすめですが、まずは、無料版で試してみてもOK。

その他おすすめの勉強本:日経DIクイズ

上記で紹介した日経DIの中の日経DIクイズだけを厳選して集めた本です。

服薬指導に役立つ知識を実例を元に紹介してくれます。

・小児疾患編
・呼吸器疾患編
・精神・神経疾患編

など様々な分野毎に出版されています。

周囲のクリニックや病院の情報をチェックし、どの診療科の処方箋が多いのかを確認しておくと、

分野を絞って、効率よく勉強することが出来ます。

 

まとめ

調剤薬局で働いている自分の姿、少しは想像出来ましたか?

転職・ブランク復帰前に不安はつきものですが、楽しく働いてる自分の姿を妄想しながら、転職に備えましょう。

調剤薬局で働く際に実際に役立った本も紹介してみました。

・調剤・監査:今日の治療薬
・服薬指導:薬の比較と使い分け100
・薬歴記入:誰も教えてくれなかった実践薬歴
・その他:日経DIクイズ

そして、日経ドラックインフォメーション(日経DI)を読むことで、薬剤師業界の動向も把握していきましょう。

時代遅れの薬剤師から最先端の薬剤師にアップグレード!

この転職があなたにとって幸せな転職になるよう応援しています。

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