
「薬剤師って、高収入で立場もあってあこがれる」
このような薬剤師イメージが世間にはあるみたいですね。
あなたも、このイメージに惹かれて、薬剤師を志しているのではありませんか?
この記事では、薬剤師人気の理由について、実際の様子も交えて、解説します。
薬剤師について、よく知って、進路選択の一考にしてください。
薬剤師になるおおまかな流れ
まず、薬剤師になる方法を簡単に紹介します。
薬剤師になるには、薬学部6年制コースに入る必要があります。
入試の難易度はピンキリですが、私立大学に入ると、1,200万円という凄まじい学費がかかります。
薬学の勉強は大変で、まじめに勉強していても、留年してしまうことがあります。
世間一般の大学生活のキラキラしたイメージと異なり、勉強漬けの日々になるでしょう。
そして、6年生の2月下旬に薬剤師国家試験を受け合格を頂きます。
新卒の合格率は全体で85%ほどと言われておりますが、既卒生を含めると70%を下回ります。
近年は薬剤師数を減らしていく傾向があり、あなたが薬剤師になろうとするときは、もっと難しい試験になっている可能性があります。
見事、合格したら最寄りの保健所で免許証の申請をします。
免許証が届くのは、翌年度の5月ごろです。
職場では、それまでに、研修や薬剤師免許を必須としない業務をしたりして過ごし、免許が届いたら本格的に働き始めます。
薬剤師が人気な理由とその実際

近年、薬剤師の人気はかなり高まってきています。
以下では、薬剤師人気の理由に迫っていきます。
求人倍率が高くて、就職に強い

確かに、薬剤師職の求人は全国にあり、就職はもちろん、復職にもほとんど困りません。
近年は、アイン薬局やアイセイ薬局などの大手調剤薬局、ウエルシアやスギ薬局などのドラッグストアが、すさまじい勢いで勢力拡大しています。
あなたも、街を歩いているときに
「あっちにも、こっちにも薬局がある」
と感じたことはありませんか?
求人が多いのはこのためです。
薬局を開設するには、薬剤師免許を持つ人が必要なのです。
そして、その薬剤師免許を持つ人は、薬学部6年制コースを最後までやりっきた人。
さらに、その中で薬剤師国家試験に合格した人に限られます。
全国で、そう多くはない人材です。
薬局開設の戦国時代で覇権を握りたい大手企業が、薬剤師の確保に力を注いでいます。
こうして、薬剤師は確かに、全国どこでも働ける仕事になっています。
しかし、近年は薬局の立地・開設についての規制強化には注意しておいてください。
規制強化は今後も強くなることが予想されており、これにともなって利益を出しにくくなる薬局が増えます。
あなたが薬剤師になるころには、「薬剤師の雇用は少数精鋭」という方針になっている可能性はあります。
進路の幅が広い

これも事実です。本当に幅広い職業があります。
しかし、6年制コースの学生は、幅広い進路を十分には検討せずに、薬剤師職を目指します。
私の学生時代にも、教授は常々、
「薬学部の学生は視野が狭くてもったいない!」
とおっしゃっていました。
薬学出身者の進路を紹介すると、
研究職、臨床開発職、薬品品質管理、MR、麻薬取締官、科捜研、公務員
など、数えきれないほどたくさんあります。
「6年制コースだから薬剤師になろう」
という安直な考えにとらわれず、あなたの可能性を掘り当ててくださいね。
1点だけ注意があります。
薬剤師が研究職に就くことは可能ですが、一般に薬剤師は研究ができないイメージがあります。
6年制コースから研究職を目指す場合は十分に準備してください。
収入が安定している

仕事をする上で、給料はとても大切なことです。
薬剤師の収入は年収400万-600万円です。
この収入は新卒1年目からこの通りです。
新卒1年目の平均年収が270万円なので、かなりの高給取りと言えるでしょう。
しかし、この数字は定年までほとんど変化しないことには、注意しておきましょう。
若い時は、
「私、薬剤師で500万円ももらってるんだ」
と自慢できるかもしれません。
しかし、大卒50代の平均年収は650万円なので、その時も変わらず500万円では少し心もとないですね。
もし、薬剤師職を目指すのであれば、若くて高給取り扱いされているうちに、次のキャリアを考えておくと良いかもしれません。
仕事の内容がハードではない

これは就職先によるところが大きいです。
例えば、病院勤務は決して楽な仕事とは言えません。
夜勤があったり、難しい病気の患者さんの対応をしたりと、大変な仕事です。
しかし、この中での学びは大きく、専門性を高めるための勉強ができます。
「私はがんの治療に強い薬剤師になりたいんだ!」
など、目標がある人は、多少大変な思いをしても病院勤務を目指すのが良いかもしれません。
薬局やドラッグストアでは、くすりを用意して患者さんに説明するのが仕事になります。
世の中に数ある職業のなかでも、実質的な業務としてはかなり楽な内容と言えるでしょう。
しかし、薬剤師業務をくり返すうちに、
「毎日、同じことばかりでつまらないなぁ」
と感じてしまう人も少なくありません。
薬剤師職は変化のある日々を求める人には向いていないかもしれません。
やりがいがある

薬剤師のやりがいとして、よく挙げられるのが
- 楽な仕事のわりに、給料が良い
- 患者さんに感謝される
の2つです。
“楽な仕事のわりに、給料が良い”については、前述の通りです。
仕事の内容は職場次第であり、500万円前後の収入が最後まで続きます。
“患者さんに感謝される”については、たしかにその通りです。
「ありがとうございました。お世話になりました。」
と言われれば、
「薬剤師をやっていて良かった」
と感じます。
しかし、その逆があることも知っておいてください。
「薬剤師の仕事なんて無駄だ。黙ってくすりを渡せ。」
というスタンスの患者さんや医療者が、たまにいらっしゃいます。
薬剤師の仕事は必ず患者さんの利益につながるのですが、ご理解いただけない場合もあるようです。
まとめ
薬剤師は就職に強く、安定した収入を望める仕事です。
ただし、薬局開設戦国時代が終わったときに、薬剤師が安定した職業である保証は在りません。
薬学の道を目指すならば、先の先まで見据えて、薬剤師に限らず幅広い可能性を探ってください。
あなたが納得のいく仕事に就けることを願っています。
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