薬剤師になるには

要確認!薬剤師免許の申請書類は注意事項が多い! 診断書はどこで頼む?

「薬剤師国家試験に合格した!よし!薬剤師免許申請の手続きをしよう!」

そう思って手をつけてみると、意外と提出書類が多いことに気づきますね。

提出書類の1つに診断書がありますが、いざ書いてもらうとなると、どこで頼めばいいのでしょう。

その他の書類も細かい注意事項が多く、漏れがあると、薬剤師免許交付まで大幅に時間をロスするだけでなく、何万円というお金を無駄にする可能性すらあります。

就職して一番に薬剤師免許の申請ミスで怒られる、なんてことがないよう、申請書類の注意事項はしっかり確認しておきましょう。

薬剤師免許申請に必要な書類

厚生労働省のサイトが指示している必要書類は、以下4点です。

  1. 薬剤師免許申請書
  2. 診断書
  3. 戸籍抄本(謄本)または本籍地が記載されている住民票
  4. 登録済み証明書用はがき(希望者のみ)

また、このほかに、都道府県によっては必要となる書類が以下2点あります。

  1. 合格証書
  2. 免許証郵送用封筒(希望者のみ)

それぞれ、順番に見ていきましょう。

厚生労働省が指示する必要書類

①薬剤師免許申請書

メインとなる、薬剤師免許の申請用紙です。

学校から配布されるところもありますが、手元に無かったり、書き損じた時は、厚労省のサイトでダウンロードできます。

PDF:薬剤師免許申請書(厚労省)

費用

30,000円の収入印紙を上部に貼付する必要があります。

収入印紙は郵便局・役所などで購入しましょう。

注意事項

● 収入印紙に消印をしない

収入印紙における消印というのは、収入印紙と文書の両方にまたがるよう、押印することを言います。

一般的に収入印紙はこの消印をすることで、納付したとみなされるようになっています。

ただ、薬剤師免許の申請書に関しては消印は不要です。

間違って消印すると、3万円の収入印紙が無駄になる可能性もあるので注意しましょう。

● 旧姓併記の有無についてはしっかり考える

令和元年6月より薬剤師免許に旧姓が併記できるようになりました。

「旧姓で働けた方が便利だし、とりあえず併記しとけばいいんじゃないの?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、薬剤師が旧姓で働く上で、少なからずデメリットもあります。

また、再交付を申請すれば、途中からでも旧姓併記にしてもらうことは可能ですが、その際は手数料がかかります。

結婚している方は、新規申請の段階でしっかり考えた方がいいでしょう。

知ってた?薬剤師免許に旧姓併記ができるように!メリット・デメリットは?

②診断書(厚生労働省)

本来は両面仕様になっています。

質問事項は3つのみ

  • 視覚機能に異常はないか
  • 精神機能の障害はないか
  • 麻薬・大麻またはあへんの中毒はないか

簡単な視力検査と、口頭確認だけで終わることが多いでしょう。

(視力検査すら口頭確認のところもあると思います。)

ですので、基本的に病院・診療所であれば、どこで書いてもらっても構いません

ただ、視覚機能や精神機能に不安がある方は、「専門家による判断が必要」とみなされ、裏面に症状や経過を詳しく記載してもらう必要があります。

最初から眼科や精神科など、専門の病院で診断書を書いてもらう方が良いでしょう。

診断書用紙も学校から配布されると思いますが、ない場合は以下のサイトからダウンロードしてください。

PDF:薬剤師免許用診断書(厚労省)

費用

1,000円〜10,000円

病院によって、かかる費用はまちまちです。

診断書の類は保険適応外のため、病院によって料金を自由に定めることができるからです。

診断内容が複雑なものではないため、わざわざ診断書費用が高額に設定されている大病院に行かなくても、近くの診療所などで安価に引き受けてくれるでしょう。

診断書費用は、私の周りの薬剤師に聞いたところ、1,000円が一番安かったですが、おおよそ3,000円くらいの人が多かったです。

大きな病院は、紹介状なしに受診するとそれだけで5,000円近くかかる上に、さらに診断書費用として5,000円取られるそうなので、注意が必要です。

注意事項

● 有効期限は発行日の翌日から数えて1ヶ月以内

診断書を書いてもらってから、1ヶ月の間に申請に行かないといけません

申請窓口は基本的に平日しか開いていないため、仕事の休みを調整してもらって、行く必要があるでしょう。

しかし万が一、その日急に都合がつかなくなったりすると、別日を新たに調整する必要がありますね。

そういったイレギュラーな延期などで、診断書の有効期限が切れてしまわないか、注意しましょう。

● 病院・診療所の名前は正確に書いてもらうこと

「〇〇医科大学」「〇〇大学第一内科」など、略称での記載は認められません。

「〇〇大学附属病院」など、病院・診療所の名前は正式名称で記載してもらっているか、念のためこちらでも確認しておくといいでしょう。

③戸籍抄(謄)本または本籍地が記載されている住民票

戸籍謄本は、戸籍に記載されている全員の身分事項を証明するものです。

また、戸籍抄本は、戸籍の一部の情報のみを証明するもので、基本的には自分に関する事項のみを証明してもらうときに使用します。

薬剤師免許の申請には、戸籍抄本・謄本どちらを持参しても構いません

また、戸籍抄本・謄本でなくても、本籍地が記載されていれば住民票の写し」または「住民票記載事項証明書」でもOKです。

最近は役所に行かなくても、マイナンバーカードを使えば、コンビニなどでも発行できる市町村が増えています。

費用

都道府県や市町村により手数料は異なります。

おおよそ300円〜500円の範囲で発行できるでしょう。

また、戸籍謄本・抄本の発行にかかる手数料に比べて、住民票の写し・住民票記載事項証明書を発行する手数料の方が、100円ほど安く設定されていることが多いです。

注意事項

● 発行日の翌日から6か月以内のものを用意すること

診断書の期限よりは長いですが、こちらも有効期限が定められているため、注意が必要です。

● 個人番号(マイナンバー)は記載しないこと

各種証明書にはマイナンバーを記載することができますが、厚労省のサイトによると、「薬剤師免許の申請には、マイナンバーが記載されていない証明書を用いるように」とのことです。

マイナンバーを記載せずに発行してもらうよう、気をつけましょう。

● 旧姓併記を希望する場合は戸籍謄本・抄本のみ可

旧姓併記を希望する際は、住民票の写し・住民票記載事項証明書では受理してもらえません。

必ず戸籍謄本・抄本を用意するようにしましょう。

④登録済証明書用はがき(希望者のみ)

申請してから薬剤師免許が発行されるまで、最長で半年近くかかることもあります。

それまで薬剤師として仕事ができないのは辛いですよね。

そこで、免許証が届くまでの間は、暫定的に「登録済み証明書」というものを使用することができます。

こちらは簡易なものですので、はがきとして交付されます。

薬剤師としての就職が決まっている場合には、こちらの登録済み証明書が必要になることが多いので、他の提出資料と一緒に申請しましょう。

費用

はがき自体は大学から交付されるところも多いと思いますので、基本的には無料です。

ただ、自宅に郵送してもらうための切手代が63円かかります(はがきに貼る。)

また、職場に速達で送ってもらうよう言われている場合は353円分の切手を貼り、郵便番号の欄に速達と赤色で記載しましょう。

注意事項

● 専用はがきを持っていない場合は官製はがきでOK

大学から専用はがきがもらえなかった、紛失してしまった、という場合は普通の官製はがきで構いません。

その場合は、はがきの表面に

受け取り先の郵便番号・住所・氏名

を記載し、専用はがきと同じく63円切手を貼ってください。

裏面は「何も記載せず、白紙のまま」にしておきましょう。

都道府県別に指示がある必要書類

ここからは厚労省のサイトには必要書類として挙げられていないけれど、各都道府県のサイトでは必要と書いてある書類を紹介します。

都道府県により持参の必要有無が変わってくるため、必ず申請先の都道府県のサイトは確認しましょう。

①合格証書

薬剤師国家試験の合格証書です。

窓口で申請書内容と照らし合わせて確認するため、持参するよう指示が出ていることがあります。

合格証書に記載されている「合格証書番号」は、どのみち薬剤師免許申請書にも記載しないといけません。

ですので、申請書を記載している段階で、手元に合格証書は間違いなくあると思いますが、万が一それ以降に紛失や破損してしまった場合は、再発行の必要があります。

PDF:合格証書の再交付申請書(厚労省)

その場合は2,750円の収入印紙も必要になりますので、合格証書の取り扱いには十分注意しましょう

②免許証郵送用封筒(希望者)

薬剤師免許証は、基本的に申請した窓口まで取りに行かないといけません

しかし、また平日に仕事の予定を調整して、わざわざ取りに行くのも面倒ですよね。

そこで都道府県によれば、薬剤師免許を自宅まで郵送してくれることもできます。

免許証が入るサイズ、「角1封筒(マチなし)」「受け取りの宛先を記載して」一緒に提出しましょう。

費用

薬剤師免許は簡易書留で郵送されます。

そのため、簡易書留の代金として620円分の切手を封筒に貼付しましょう。

申請書類の提出にあたって

提出先

申請は居住地の最寄りの保健所、都道府県庁です。

ちなみに居住地というのは、「住民票があるところ」ですので、就職を機に引っ越しなどをされた方は注意してください。

各都道府県の申請書提出先は、以下の厚労省のサイトをご参考ください。

都道府県別薬剤師免許申請受付窓口一覧(厚労省)

また、申請先の窓口は大抵平日しか空いていません

しかも、12時〜13時はお昼休憩として、閉まっている場合もあります。

申請先の開局時間は、念のため調べてから行きましょう。

提出方法

申請書、診断書、戸籍抄(謄)本の順に重ね、左上をホチキスでとめます。

このまとめた申請書類に、登録済証明書用はがきをクリップでとめれば完成です。

都道府県によって必要な、合格証書・免許証郵送封筒は、まとめる必要がありませんので別途持参しましょう。

まとめ

薬剤師免許の申請に必要な書類・手続きについて考えました。

各書類において、注意事項がありますので、申請に当たっては十分確認しましょう。

特に都道府県によっても、申請に必要な書類は若干異なるため、担当窓口のサイトは必ず確認するようにしてください。

迷われる方も多い診断書に関しては、病院・診療所であれば、どこで受けても原則問題ありません。

診断書の有効期間が1ヶ月と短いことを考えると、なるべく近場で書いてもらうのがいいかもしれませんね。

薬剤師国家試験に合格したからといって、残念ながら自動的に免許が送られてくるわけではありません。

ここで気を抜かず、春からの薬剤師としての新生活に向けて、確実にスタートを切りましょう。

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