
「薬剤師免許証がない!」
あなたは今、この状況にかなり焦っていませんか?
免許証は薬剤師としてのあなたを証明するのに、必ず必要なものです。
しかし、なくしたからといって薬剤師として生きていけなくなることはありません。
今回は免許証を再発行する方法をまとめましたので、安心して最後まで読んでくださいね。
まずは落ち着いて探そう
薬剤師免許証は、自分が薬剤師と証明できる唯一のものです。
無いとなると、かなり困るでしょう。
特に、転職活動中で先方から提出を求められているなら尚更です。
そんな時こそ、まずは一呼吸おいて探しましょう。
最後に薬剤師免許証を見たのはいつですか?
考えられるのは、前回の就職先で提出を求められたときです。
そのとき提出したのは原本でしたか?コピーでしたか?
原本を提出したなら、きちんと返してもらいましたか?
コピーをしたなら、その後はどこにしまいましたか?
普段コピー機を使わないと、スキャンするところに入れてから、出すの忘れてそのままということもあるかもしれません。
まずは落ち着いて、思い当たるところを探しましょう。
薬剤師免許証は再発行できる?

探しても見つからなければ、薬剤師免許の再発行を検討しましょう。
再発行は、法律で定められている事ですので、正しい手続きを踏めば間違いなくできます。
薬剤師法施行令
(免許証の再交付)
第九条 薬剤師は、免許証を破り、よごし、又は失つたときは、免許証の再交付を申請することができる。
2 前項の申請をするには、住所地の都道府県知事を経由して、申請書を厚生労働大臣に提出しなければならない。
免許証の再発行は手間と時間がかかるものですので、探して見つけるのが一番です。
ですが本当に見つからないのであれば、早めに再発行手続きを行い、この状況を脱出しましょう。
再発行の具体的な手続き方法

免許証を再発行すると決めたら早速手続きをしましょう。
手続きはどこでできる?
前の項目で紹介した法律には、「都道府県知事を経由して、申請書を厚生労働省に提出」とありますが、実際は保健所に届け出れば問題ありません。
あなたが現在住んでいる都道府県の保健所に行きましょう。
ちなみに、薬剤師免許証には本籍地の都道府県が記載されているので、本籍地の保健所ではいけないのかと思われがちです。
しかし、そこはあなたの住所の近くにある保健所で問題ありません。
本籍地が離れていても、心配せず手続きが行えます。
以下のサイトに全国の届け出場所がまとめられていますので、ご覧ください。
届出をするのに必要なものは?
届出をするには以下のものが必要です。
手続きがスムーズにできるよう、しっかり準備をしましょう。
1.免許証再交付申請書
保健所にあります。
事前に記載しておきたい場合は、以下のページよりダウンロードできますのでご利用ください。
2.戸籍抄本or戸籍謄本or住民票の写し(発行日から6ヶ月以内のもの)
本籍地の確認のために使われます。
「戸籍抄本」や「戸籍謄本」は、本籍地の市区町村役場へ発行を依頼する必要があります。
一方、「住民票の写し」は現住所を登録している市区町村役場での発行が可能です。
本籍地が遠いのであれば「戸籍謄本」ではなく「住民票の写し」を貰うのもひとつの手でしょう。
また自治体によっては、役場の特別出張所で発行できる可能性があります。
役場が開いている、平日の時間内に取りに行ける場所を探してみてください。
実際に「戸籍謄本」や「住民票の写し」を時間内に取りに行けない場合は、代理で別の人に取りに行ってもらうか、郵送、コンビニ発行が可能です。
しかし、コンビニ発行については自治体によって、できないところもありますので確認が必要です。
また、「住民票の写し」の場合は、本籍地の記載がありマイナンバーが入っていないものが必要になります。
発行時、役場の担当の方に、その旨をしっかり伝える必要があるでしょう。
それぞれの発行方法や必要なものは、各自治体のホームページに載っています。
自治体によって細かな違いもありますので、確認した上で発行依頼をしましょう。
3. 2,750円分の収入印紙(再発行手数料として必要)
収入印紙は郵便局で購入できます。
保健所では購入できませんのでご注意ください。
4.官製はがき1枚(登録済証明書を希望する場合のみ)
官製はがきを提出すると、薬剤師名簿に登録されていることが分かる「登録済証明書」を郵送してくれます。
登録済証明書は薬剤師免許証が届くまでの間、薬剤師資格の証明書として使えます。
転職活動でも使える可能性がありますので、依頼することをオススメします。
登録済証明書の申請用はがきは保健所でも配布されています。
しかし、配布枚数に限りがあり、なくなる可能性もゼロではありません。
収入印紙と一緒に、官製はがきを郵便局で購入してしまうのが確実です。
通常は63円のはがきであれば問題ありませんが、速達を希望する場合は追加で260円分の切手を購入すれば対応してくれるでしょう。
官製はがきは、表面に自分の住所と名前を記載、裏面は何も書かずに提出します。

裏面に登録済証明書の内容が記載された状態で、郵送されてきます。
また、収入印紙と同じく、官製はがきや切手も保健所では購入できませんので郵便局での購入をくれぐれも忘れないようにしましょう。
5.顔写真付身分証明書
第三者による悪質な再交付申請を防ぐために、提示が求められます。
運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどがあるといいでしょう。
ここで再度、必要なものをまとめます。
1.免許証再交付申請書
2.戸籍抄本or戸籍謄本or住民票の写し(発行日から6ヶ月以内のもの)
3. 2,750円分の収入印紙(再発行手数料として必要)
4.官製はがき1枚(登録済証明書を希望する場合のみ)
5.顔写真付身分証明書
上記5点は用意しておくと安心です。
また、自治体によっては別に指定されている書類等もあります。
事前に自治体のホームページも確認した上で、手続きに行きましょう。
薬剤師免許証は再発行手続き後、どれくらいで届く?

手続きが早くできたとしても、実際に免許証が届くのには時間がかかります。
各手続きの登録が完了するまで、窓口に申請されてから2ヶ月程度のお時間を要しております。免許証の発行が伴う場合は、免許証がお手元に届くまで更に1~2ヶ月程度お時間がかかりますので、予めご了承願います。
もし転職活動で早急に必要な場合、実物を準備するのは間に合わないかもしれません。
前の項目でも紹介しましたが、免許証より早く届くもので「登録済証明書」があります。
再発行手続きをした際に希望すると、数日後に郵送されます。
また自治体によっては再発行手続き後に、その場で「再交付申請中証明書」を発行してくれるところもあります。
証明書の発行
「再交付申請中である」旨の証明書を交付できます。(1通300円)
証明書が必要な方は、窓口でお申し出ください。
(注釈)「資格を持っている」ことの証明書ではありません。なお、証明書には免許登録番号・登録年月日は記載されません。
こちらは資格を持っている証明にはなりませんが、申請中である証明になります。
転職活動において薬剤師免許証の提出が求められるのは、採用面接のタイミングが一番早いでしょう。
そこで用意できなかったとしても、採用され入職するとなれば、薬剤師免許証の提出は必須です。
「再交付申請中証明書」があることで、必要な手続きは終えている証明ができ、先方に誠意を表せるかもしれません。
いずれにせよ、薬剤師免許証が指定の期日までに準備できそうにないのであれば、その旨を選考中の職場に相談する必要があるでしょう。
もし再発行後に免許証が見つかったら

無事に再発行が完了し免許証が届いた後、探していた免許証が見つかったらどうしたらいいのでしょうか。
手元になく必死に探しているときは見つからないのに、解決した後に限って出てくるものですよね。
再発行後に見つかったということは、あなたの名前の薬剤師免許証が世の中に2枚存在するということになります。
他者にその免許証を悪用される可能性もあり、望ましい状況ではありません。
その場合は、1枚を国へ返納する必要が出てきます。
薬剤師法施行令
(免許証の再交付)
第九条
5 薬剤師は、免許証の再交付を受けた後、失つた免許証を発見したときは、五日以内に、住所地の都道府県知事を経由して、これを厚生労働大臣に返納しなければならない。
見つかった場合は、速やかに返納しましょう。
保健所に持っていけば問題ありません。
法律には五日以内とありますが、過ぎてしまっても遅延理由書を一緒に提出すれば受け取ってくれるようです。
保健所の方の指示に従いましょう。
まとめ

以上、薬剤師免許証の再発行についてまとめました。
免許証は薬剤師人生を送る上で、自分の資格を証明できる唯一の書類です。
出番が少ないと言えど、なくさないよう額に入れるなどして大切に保管すると良いのかもしれません。
もしなくなってしまった場合は、この記事を参考に再発行の手続きをしてくださいね。
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