
薬剤師をやっていると、何か偉そうな態度の薬剤師に会うことがありますよね。
患者さん目線でも、医療人目線でも、決して気分の良い態度ではありません。
また、学び続けるには謙虚な態度でいることが必須です。
何が彼らをそこまでの態度に変えるのでしょうか?
この記事では、偉そうな薬剤師について考えていきます。
人の振り見て我が振りを直しましょう。
世間知らず

薬剤師には、世間の感覚とずれた感性を持っている人が結構多いです。
それもそのはず、薬剤師コースを卒業するまでに、私立大学では1200万円もの学費がかかります。
こんな大金をこどもの教育に充てられるのは、かなり裕福なご家庭出身ということでしょう。
実際、お嬢様・お坊ちゃん薬剤師はかなりたくさんいますよね。
このため、世間とずれた、恵まれた環境しか知らない人が、薬剤師には多いのです。
また、大学でも薬学部は、1学部だけの別キャンパスに設立されていることが多いですよね。
加えて、薬学単科の大学も珍しくありません。
通常、総合大学では、様々な学部の人たちとの関わり合いの中で、広い考えや世界にふれます。
しかし、薬学部に入るとこの機会がほとんどなくなります。
以上の過程から、薬剤師には、恵まれた環境と薬学の世界しか知らない人が多くなるのです。
こうして、”自分の周辺世界しか知らない薬剤師”ができあがります。
あなたはどうですか?
自覚が無いだけで、ひょっとするかもしれませんよ。
ぜひ、新しいことを勉強してみてください。
例えば、症候学なんてどうでしょうか?
食道がんで声が枯れることがありますが、これは食道の近くにある発声を担う反回神経が侵されるためです。
精神医学のくすり以外の分野はどうでしょう?
認知行動療法は、患者さんの認識と行動を調整していく心理療法で、薬物治療に匹敵する効果を示します。
医療の世界ですら、薬剤師が知らないことの方が多いのです。
では、さらに外の世界はどうでしょう?
株式投資でもやってみたら、世の中は思うようにいかないことのほうが多いことが、嫌というほどわかります。
世界を知るには、薬学の世界から一歩出て勉強するしかありません。
医学部と同じ6年間

「医師と対等な立場で……」
薬剤師の世界にいると、必ず耳にするフレーズです。
私にはどこがどう対等なのかよくわかりませんが……。
日本では、医学部と歯学部、そして薬学部に6年制コースが設置されています。
どうやら、この6年制を根拠に医師と対等だと考えている人が多いようです。
現在の薬学教育は「詰めれば4年で済む」と批判されることがあります。
実際、難易度高めの卒業研究に取り組まなければ、4年で済むと思います。
つまり、医学部・歯学部の6年間と薬学部の6年間は密度が違うのです。
研修医期間も含めれば、薬剤師とは学びの期間も差があります。
これで医師と対等と考えるのは、医師の努力への敬意が足りないように感じます。
「見当違いな疑義照会をする薬剤師がいる。
病気についてしっかり勉強していれば、適当な処方内容だとわかるはずだ。」
という愚痴をこぼす医師もいらっしゃいます。
医師と対等になりたければ、もっと多くを学ぶべきです。
くすりの専門家(気取り)

薬剤師は”くすりの専門家”です。
専門のこと以外を何も知らない人のことを”専門バカ”と呼び、小ばかにすることがありますが、薬剤師は”専門バカ”が本当に多いです。
くすり以外の知識が無いが故に、”医師から見ると、まったく的外れな疑義照会”をする薬剤師が一定数いるようです。
医療に関わるのですから、一通りのことには理解をもっておきたいものです。
また、知らないと後悔する薬剤師と医師の違い。薬剤師になりたいあなたへ!の記事では
”薬剤師はジェネラリスト、医師はスペシャリスト”と紹介しました。
上の話と矛盾するようですが、実は、薬剤師の専門性はそこまで高くありません。
学問・医師の世界では「専門家」と言えば、最新の研究的知見にも理解があるものですが、薬剤師にそこまで勉強している人はなかなかいません。
薬剤師の多くは”専門バカ”にもなりきれない器用貧乏な人なのかもしれません。
謙虚に勉強し続けるべきでしょう。
エリート意識・プライドが高い

学生時代、病院に就職を決めた友人が、
「病院薬剤師は薬剤師の中のエリートだ!いわばエリート中のエリートになれた!」
と言って喜んでいました。
薬剤師が本当にエリートなのかはさておいて、このようなエリート意識を持っている薬剤師は結構います。
特に、私立大学出身の若い薬剤師に多い印象です。
おそらく、途方もない量の勉強をしてきたことが、自信につながっているのだとは思います。
自信を持つことは悪いことではないと思いますが、謙虚さは必ずセットで持ちましょう。
謙虚さが足りないがゆえに、間違いを指摘されても認めない薬剤師が多いです。
説明が下手なのを棚に上げる

薬局の奥で、
「あの患者、理解力なさ過ぎ。説明が面倒くさい。」
なんて愚痴っている薬剤師がたまにいます。
私はこういう話を聴くたびに、
「何様のつもりなんだろう」
と思ってしまいます。
たしかに、理解力が低い患者さんはいらっしゃるかもしれません。
しかし、薬剤師の仕事は”誰にでもわかるように、くすりの説明をする”ことのはずです。
理解してもらえるように説明するのが、薬剤師側の責任です。
就職活動で挫折を味わわない

世間一般の就職活動では数十社に応募して、その中から数社分の内定しか頂けないそうですね。
不採用通知の雨に打たれる中で、
「自分は社会に必要とされていないんじゃないか……」
と考えてしまう就活生は少なくありません。
そして、やっとの思いで手に入れた内定を大切に、感謝しながら入社します。
一方で薬剤師職の就職活動はどうでしょうか?
面接を受ければ基本的に内定を頂けますし、交通費も全面的に企業側が負担してくれます。
このため、半分旅行のつもりで、説明会に参加する就活生もいます。
就活生接待のようなイベントを企画してくれる企業もあります(会費企業負担で)。
世間的には過酷な印象の就職活動ですが、薬剤師職では就活生がチヤホヤされるだけで終わってしまうのです。
このため、薬剤師の中には、”自身が替えの効く人材”であることを知らないまま、社会に出てしまう人がいるのです。
「自分はチヤホヤされる側の人間なんだ」
という考えのまま、仕事に臨んでしまうのですね。
薬剤師には多種類の仕事がある!医療機関だけじゃない薬学部の就職先の記事では、
就職活動を通して、自分の考えや価値観を見つめ直すきっかけにもなるので、参考にしてみてください。
まとめ
薬剤師は、家庭的な背景や薬学部の立地などから、世間とずれた考えの人が多くなりがちです。
薬剤師になるまでの過程の難しさや就職活動での待遇も相まって、謙虚さが足りなくなってしまうこともあります。
患者さんや他職種の方々との良好な関係を築くため、学び続ける謙虚さを維持するためにも、尊大な態度は改めましょう。
あなたが、信頼され、学び続ける薬剤師であり続けられることを願います。
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