薬剤師の仕事内容

薬剤師を目指すなら仕事内容を知っておこう!知らずに後悔しないように

薬剤師になりたい!

そのように前向きに目指すのは素晴らしいし薬剤師として嬉しいのですが、薬剤師がどんな仕事をしているのか知っていますか?

もともと、私は「資格さえ持っていると将来楽だよ!」なんて言われて大学は薬学部に入りました。

しかし、思い描いていた大学生活とはかけ離れた日々が待っていたのです!

あなたもよく分からないまま薬学部に入って「想像と違った!」なんてことにならないように、薬剤師の仕事の実際のところをお教えしちゃいます!

そもそも薬剤師って?


あなたが病院へ行くと、医師の診察後に薬局でお薬をもらうと思います。

そこで医師が作成した処方箋に従ってお薬を用意して、説明してくれるのが薬剤師です。

これが薬剤師の基本の仕事である調剤です。

時には患者さんの訴えに合わせて処方箋の内容を再度医師に問い合わせたり、お薬の相談に乗るということも、薬剤師の大切な業務のひとつです。

一方病院では医師や看護師と直接処方内容について話し合う機会も多くありますが、ここでも薬剤師の仕事の基本が調剤であることに変わりはありません。

同じ錠剤であっても患者さんそれぞれに合わせて粉砕したり、飲み忘れがないよう1回分ずつに小分けするなどの工夫もします。

患者さん一人一人に適切なお薬を用意し、分かりやすく説明することが薬剤師の基本のお仕事です。

職業としての薬剤師

ここからは実際に薬剤師として働いている私が、薬剤師のお給料や将来性などを赤裸々にお話ししていきます。

薬剤師は6年制の薬学部を卒業して薬剤師国家試験に合格した、「調剤権」を持つ唯一の国家資格者です。

その中でも、特に薬局や病院で薬剤師免許が必要な業務にあたる人たちのことを薬剤師と呼ぶのが一般的です。

平成30年の厚労省の調査によると、日本国内で薬剤師免許を持つ人は約31万人

そのうち病院などの医療施設で働く薬剤師は約6万人(同19%)

薬局で働くのは 約18万人(全体の58%)です。(←私はここに入っています!)

つまり薬剤師免許を持つ人たちの中で、薬剤師免許が必要な仕事をしているのは全体の約77%だけということになります。

残りの23%の中には、薬剤師免許を必要としない仕事をしている人や休職中の人たちが含まれます。

薬剤師免許を必要としない仕事とは製薬企業での新薬の研究・開発や、薬の営業や情報提供といった仕事です。

この記事の最後で少し解説をしますね!

ぶっちゃけお給料ってどうなの?薬剤師はコスパ悪い?

お給料はいちばん気になることのひとつですよね?

実は薬学部出身者のお給料をおおまかにですが、就職先ごとに高い方から並べると、製薬企業>ドラッグストア>調剤薬局>病院となります。

MRと呼ばれる製薬企業の営業だと30代で年収が1000万円をこえることもあるそうです。

一方、薬剤師の中で最も給与が低いとされる病院の職員で350万〜450万円です。

日本人の平均年収が436万円ですから、それとほぼ同じくらいでしょうか。

平均年収が全ての年代の平均であることを考えると決して悪いお給料ではないと言えます。

ただ6年間大学に通うことを考えると、コスパといった面から考えるとやや悪いのかもしれません。

薬剤師のお給料事情についてのより詳しい内容は、以前に書いたこちらの記事も参考にしてみてください。

薬剤師の平均年収2021最新版!男女•年齢•職業別と多方面から分析‼︎

女性におすすめって本当?

薬剤師に特徴的なことのひとつに、パートとして働いた際の時給が高いことが挙げられます。

実際に私の友人も時給2500円でパートとして調剤薬局で働いています。

調剤薬局などでは忙しい時間帯だけ人員を増やしたい場合もあり、パートの求人が途切れることはありません。

正社員だけでなくパートタイムで働いてもある程度の収入が得られるため、効率的に働くことが出来ます。

また最近では派遣薬剤師という働き方もあるようです。

この辺りの事情がライフステージによって働き方を柔軟に変えたい女性に向いていると言われる所以なのでしょう。

病院や薬局は薬剤師以外にも女性スタッフが多く、産休・育休といった制度が充実している企業が多くあります。

そのためずっと正社員で働き、また役職について活躍する女性薬剤師も大変多いですよ。

薬剤師になる方法と費用

薬剤師になりたいと思った人が誰でも薬剤師になれるわけではありません。

薬剤師になるまでの大まかな道のりを説明しますね。

薬学部に合格すること

まず一つ目の関門は薬学部に合格することです!

私は高校生の頃、部活に熱中しすぎて勉強は疎かにしていて学内のテストはいつも下の方でした。

でも「薬剤師になりたい!」という夢が出来てからは勉強にも身が入り、なんとか合格出来ました!

今、学力が追いついていなくて不安になっているあなたも目標さえ明確になればきっともう一踏ん張りできるはずです!

6年間の大学生活

ここで注意が必要です!

実は薬学部には4年制の学科と6年制の学科が存在します。

薬剤師になりたいあなたは6年制の学科を選ばなくてはいけません

4年制の学科では基礎といって、薬の研究や開発にまつわることをより深く学びます。

6年制の学科では臨床の場で活躍するための勉強をし、5年次には薬局や病院で実習をします。

薬学部6年制と4年制の違いについてはこちらの記事でより詳しく書いていますので是非ご覧下さい!

薬剤師になるには大学に何年通うの?6年制と4年制の違い知ってますか?

薬剤師国家試験に合格すること

薬学部を卒業する見込みが得られれば、ようやく薬剤師国家試験を受けることができます。

令和3年の薬剤師国家試験の受験者数は14,031人、そのうち合格者は9,634人(合格率68.7%)でした。

令和3年の医師国家試験の合格率は91.4%でしたから、それに比べると難関資格に見えます。

しかし、実は薬剤師免許を使わない仕事を目指す薬学部卒業生が一定数います。

彼らの存在が合格率を下げる理由の一つとなっています。

彼らが一体どんな仕事をしているのか後で解説しますね!

せっかく6年間大学に通っても国家試験に受からなければ薬剤師になることは出来ません!

薬局や病院で働きたい場合には、しっかり勉強して国家試験に臨みましょう!

薬学部の学費 公立と私立の違い

薬学部を卒業するまでに必要な学費は国公立で約350万円、私立で約1,200万円といわれています。

さらに教材費や実習費、私立であれば後援会費などが必要です。

薬学部では実験に使用する試薬や機材が高価な物が多く、税金による補助のない私立ではどうしても学費が高くなります。

ちなみに県立であれば県内、市立の場合は市内の学生は入学金が少し安くなることもあるようです。

入学してから後悔することのないよう、学費についてはしっかりリサーチをしておきましょう!

また学費だけでなく国家試験の合格率にも大学によって大きな差があります

中には国家試験合格率が50%を切っている大学もありますので、大学選びは慎重に行いましょう!

学費だけではない国公立と私立との違いをより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください!

薬剤師になるなら学費が安いし国立大学のほうがいい?学費だけじゃない私立との違い

薬剤師の今後は?

調剤の機械化やAIの導入によって薬剤師という職業は廃れていく、なんて話も時々聞きます。

しかし私はそうは思いません。

お薬の話を通して患者さんのお話を聞き、不安に寄り添い、治療を支えるということはまだまだAIに出来ないからです。

機械やAIに任せられることは任せ、人にしか出来ない業務をより追求する薬剤師この先も生き残っていくことでしょう。

薬剤師免許を必要としない仕事

実は薬学部を卒業して薬剤師免許を取得した人全て病院や薬局で働くいわゆる「薬剤師」として働くわけではありません。

薬剤師免許を持つ31万人のうち13%にあたる約4万人は医薬品関係企業に従事し、薬剤師免許の必要のない仕事をしています。

これらの企業に就職した薬剤師は薬学部で学んだ知識を活かして薬の研究・開発をしたり、営業や情報提供をするMRになります。

MRとはMedical Representativeの頭文字で「医薬情報担当者」のことです。

病院や薬局に出向き、自社の製品の情報提供をしたり、患者さんからの評判を医師や薬剤師から聞き取って情報収集します。

お薬の品質や安全性を担う重要な業務ですので「MR認定試験」というものが存在し、ほとんどのMRがこの試験に合格しています。

ちなみに薬剤師免許を持っていると、この「MR認定試験」の科目がいくつか免除されるそうです!

こういった業務に薬剤師の免許は必要ないため、研究•開発には理学部や農学部出身者が、MRには文系の学部出身者が就くケースも多くあります。

しかしなんといっても薬に関わる仕事ですから、薬学部卒業生が有利であることは間違いありません。

このように薬学部を卒業して薬剤師免許を取得したとしても、薬局や病院で働く薬剤師とはまた違った職業に進むこともできるのです。

薬剤師の様々な仕事についてはこちらの記事により詳しくまとめていますので、是非読んでみてください。

薬剤師には多種類の仕事がある!医療機関だけじゃない薬学部の就職先

まとめ

「薬剤師」とひとことで言っても、実は色々な仕事があることがお分かりいただけましたね!

さらに薬剤師になるための方法や費用、薬剤師になってからのお給料や将来性についても解説しました。

あなたが薬剤師になりたいという思いが一歩でも現実に近づくことをお祈りしています!

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大きな薬価改定や「対物業務から対人業務へ」という方針の変化など、薬剤師の環境は大きな変化を強いられています。

その変化によって、適応できず勤務先が廃業してしまった、仕事が激務になったなどの話も聞いたりします。

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