
「今の職場環境がキツイ、転職したい!!」と転職活動を考えていませんか?
かつて転職活動で失敗した私が学んだ重要なポイントはズバリ、志望動機です。
ここでアピール失敗すると内定をもらえず、ズルズルと転職活動を続けることになってしまいます。
ですから、良い志望動機の書き方のノウハウがあれば活用したいところですよね。
そこで今回は、私が失敗から学んだ良い志望動機の書き方について解説していきます。
志望動機を書くときに意識すべき心得

まずは、志望動機を採用担当者の目線で考えてみると良いでしょう。
採用担当者は、志望動機を通して次の2つについて判断したいと考えています。
- 応募先の企業をどこまで調べているか・知っているか
- あなたの能力は応募先の企業にどのような影響を与えるか
順番に解説していきます。
応募先の企業をどこまで調べているか・知っているか
企業によって特色は異なりますので、必要な人材も企業によって異なります。
まずは、あなたが応募したい企業についてどこまで調べているか・知っているかが重要になります。
過去に私は「高年収だから」という理由で調剤薬局へ転職しようと働きかけました。
その調剤薬局は在宅に力を入れていましたが、下調べせずに履歴書を埋めて面接を受けたのです。
そのとき、面接担当者から「在宅経験が全くないのではやっていけないよ」と強い口調で言われてしまいました。
今思えば、これでは落ちて当たり前ですよね。
相手のことを何も知らないのに自分の売り込みはできません。
とても恥ずかしい経験でしたが、だからこそ志望動機は重要だと気づけました。
これが応募先の企業について調べるのが重要な理由です。
あなたの能力は応募先の企業にどのような影響を与えるか
まずは、応募先の企業についてリサーチするのが大前提です。
ですが、リサーチがしっかりとできれば自分のどこをアピールすべきかはっきりします。
例えば、管理職を任せられる人材を求めている病院があるとします。
ここの企業にとってはリーダーシップやマネジメント能力が評価されますよね。
あなたのキャリアの中でこれらの能力が活かせた場面を思い出して志望動機に書いてみましょう。
採用担当者の印象も変わってくるはずです。
志望動機を書くときのポイントは?

志望動機を書くときのポイントは大きく分けて3つあります。
- 応募先の企業について調べ尽くす
- 自分のアピールポイントを把握する
- 応募先に「欲しい」と思ってもらう
順番に解説していきます。
応募先の企業について調べ尽くす
繰り返しになりますが、まずは応募先の企業について知るところからはじめましょう。
リサーチ力が転職成功の重要なポイントです。
あなたが応募したい企業はどんな特色があるのでしょうか。
また、どの診療科目の処方せんが多いのか、店舗数はどのくらいでしょうか。
スタッフの年齢層やスタッフ数も確認しておくのもよいかもしれませんね。
調べていくうちに、その企業にふさわしい人材像が浮かんでくるはずです。
自分のアピールポイントを把握する
次にあなた自身のアピールポイントを把握しましょう。
一般的に、長所と短所が表裏一体になっている場合が多いものです。
例えば「柔軟に対応できる」は、裏を返せば「自分に芯がない」と言えるかもしれませんよね。
また、「周囲に気を使いすぎる」欠点は「協調性が高い」とも言えるでしょう。
あなた自身を客観的に見つめ直すきっかけと思って、長所と短所を書き出してみるのがおすすめです。
自分でも気付かなかったあなたの魅力が見えてくるかもしれませんよ。
応募先に「欲しい」と思ってもらう
これで応募先に「欲しい」と思わせる準備は整いました。
最後に、応募先の企業の特色や求めている人材像にあわせてアピールするよう考えましょう。
あなたが考えるアピールポイントの中から応募先の企業にふさわしいものを書くのがポイントです。
その応募先に勤めたときを想像してみるのもよいでしょう。
イメージが固まればより具体的な志望動機が書けるはずです。
志望動機の具体例紹介

よりイメージしやすいように志望動機の具体例を5つ紹介します。
- 調剤薬局編
- ドラッグストア編
- 病院薬剤師編
- 製薬会社編
- 公務員薬剤師編
あなたの志望動機を書く際の参考にしてください。
調剤薬局編
私はABC地域で、最も在宅医療に力を注いでいる貴社への転職を希望致します。
私はこれまで5年間、ドラッグストアで勤めてまいりました。
その中で、調剤だけではなくOTC医薬品や介護用品を求めて来られる患者様の多さを知りました。
今後は私たちが患者様のもとへ足を運び、医薬品や介護用品を届けなければならないと考えています。
そう考えている中で、貴社の「地域に根差した医療サービスの提供」という理念に共感を覚えました。
貴社が現在注力している在宅業務は、これからの調剤薬局に求められている重要な業務です。
何より私が薬剤師として最も挑戦したいことのひとつでもあります。
これまでに培ってきたOTC医薬品や介護用品に関連する知識や経験を在宅の現場で提案していくことで、患者様のQOLに貢献していけると考えます。
ドラッグストア編
私は、若手にマネージャー職を任せる特色のある貴社への転職を希望致します。
私は調剤薬局の薬剤師として4年間勤務してきました。
日々の業務はやりがいがあり前向きな気持ちで働いておりますが、今後の自身のキャリアを豊かなものにするため、様々な仕事の経験を積みたいと考えるようになりました。
私は将来、マネージャーなどの責任ある立場で仕事をしたいと考えております。
貴社の若手を抜擢してマネージャー職を任せる取り組みに強く魅力を感じました。
こうした貴社の若手が挑戦できる職場環境に身を置き私自身も成長していきたいと考えます。
病院薬剤師編
私は急性期病院の中でも、特にチーム医療に力を入れている貴院への転職を希望致します。
私は6年間薬局で、在宅医療に携わる薬剤師として多くの患者様やスタッフと関わって参りました。
在宅現場では患者様を中心として医師や看護師、ケアマネジャーなどのスタッフが一体となる重要性を学びました。
チームで医療を提供する重要性を実感した今、病院で勤めながら他職種の方と協力して働きたいと強く考えております。
貴院では医療チーム一体となって抗がん剤治療や緩和ケアなどに取り組んでおられるため、薬剤師の専門性を発揮できると考えます。
また医療チームのスタッフの知識や経験を吸収することで医療者としてのスキルアップも臨めると考え、貴院で働きたいと考えております。
薬剤師としての専門性を高めると共に、他職種との連携を通して質の高い医療の提供に貢献していきたいです。
製薬会社編
私は貴社の開発職への転職を志望し、新薬開発に尽力したいと考えております。
私は、貴社の「使用者の声を創薬に活かす」という理念に共感を覚えました。
幼少期に経験したアトピーの辛さが薬で改善した感動は今でも忘れられず、私自身も画期的な新薬を患者様へ届けたいと考えております。
私はこれまで病院薬剤師として3年間勤務して参りました。
そこで得た治験業務の経験を活かし、より先進的な知識を身につけて社会に貢献したいと考えております。
私自身が培った現場での経験を開発部門において活かしていきたいです。
公務員薬剤師編
病院薬剤師として培った経験を地域医療に活かしたいと思い公務員薬剤師への転職を志望致しました。
地域医療への貢献や安全な医療の提供、薬剤費の削減は公務員薬剤師でなければ行えません。
病院薬剤師として5年間勤務して得た薬剤費削減の経験は、公務員薬剤師としても活かせるスキルであると考えます。
また、異動を通して様々な職場で幅広い経験を積めるため、薬剤師としての専門的な知識に限らず、様々な側面から市民のために貢献していきたいと考えております。
志望動機のNG例

では、私が転職活動のときに経験した失敗をもとに志望動機のNG例についてお伝えします。
次のような内容は可能な限り書かない方がよいでしょう。
- 自己都合ばかりの志望動機
- コピー&ペーストまるわかりの志望動機
順番に確認していきましょう。
自己都合ばかりの志望動機
自己都合ばかりの志望動機を書くのは控えましょう。
「より良い勤務条件で働きたい」と誰しもが考えることですし、悪いことではありません。
ですが、志望動機はあくまでも応募先の企業にあなたがふさわしい人材か判断する場所です。
応募先の企業の特色や理念に沿ったあなたのアピールポイントを書き加えたほうが好印象を与えます。
相手側の立場に沿って書き進めるようにしましょう。
コピー&ペーストまるわかりの志望動機
インターネットに掲載されている志望動機をそのまま書き写すのはやめましょう。
採用担当者は数多くの履歴書に目を通してきたプロです。
ですから、インターネットに掲載された志望動機の例文をそのままコピーしてはすぐに気づかれてしまいます。
また、「この企業で働きたい」と思う熱量の少なさも伝わってしまうでしょう。
大切なのは、自分で応募先の企業について調べ、自分の言葉で志望動機を書くことです。
気持ちを込めて真剣に書いた志望動機は採用担当者の目に留まることでしょう。
志望動機の書き方で困ったときは転職サイトに相談するのもあり
ここまでの説明で志望動機の書き方はイメージできたでしょうか。
しかし、実際に書いてみると「どう書けばいいのかわからない」となりがちです。
そんなときは転職サイトに相談するのがよいでしょう。
マイナビ薬剤師やリクナビ薬剤師などの大手転職サイトは履歴書の添削や面接対策までサポートしてくれます。
自分で書いた志望動機に自信がない場合、一度相談してみるとよいでしょう。
まとめ

志望動機に関する解説は以上になります。
志望動機は、あなたが応募先の企業が求めている人材かどうか見極める大事なポイントです。
自分軸で志望動機を書いてしまっては採用担当者の印象がプラスになりにくいので注意しましょう。
また、自分で書いた志望動機に自信が持てないときは一度、転職サイトに相談するのがおすすめです。
応募先の企業に「あなたが欲しい」と思わせるような志望動機を書いて転職を成功させましょう!!
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