薬剤師になるには

薬剤師国家試験は難しい?難易度やオススメの勉強法など解説

奨学金を借りて薬学部へ入学したあなたは国家試験一発合格できるか不安ですよね。

近年、禁忌肢が登場したこともあり薬剤師国家試験の難易度が上がっているという話題もあります。

国試浪人を避けたいあなたはこの話題が本当か気になるところでしょう。

そこで今回、薬剤師国家試験の難易度などについて解説しています。

オススメの勉強方法も紹介しますので是非参考にしてください!

薬剤師国家試験の難易度は?

早速ですが薬剤師国家試験の難易度について解説していきます。

  • 全体の合格率は?
  • 新卒と既卒に分けて合格率をみると?
  • 大学の設立種別で合格率をみると?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

全体の合格率は?

こちらの表は過去10年間の薬剤師国家試験の合格率です。

参考:第107回薬剤師国家試験の結果について

禁忌肢は第104回から登場しています。

禁忌肢とは一定数選んでしまうと合格点数を超えても不合格になってしまう選択肢のことです。

過去3年間だけみると合格率は70%を切っています。

国家試験の難易度が上がっていると言われるようになったのはこれがひとつの理由と考えられます。

では実際に難易度は上がっているのでしょうか?

新卒と既卒で分けて確認してみましょう。

新卒と既卒の合格率は?

過去5年間の新卒と既卒の合格率は以下の通りです。

参考:第107回薬剤師国家試験の結果について

薬剤師国家試験の合格率を全体でみると60%台と難しいように思うかもしれません。

しかし、新卒生の合格率はおよそ85%です。

6年間しっかり勉強を続ければ合格は難しくないレベルと言えるでしょう。

一方で既卒生の合格率は40%台です。

既卒生の合格率の低さには様々な理由が挙げられます。

  • 新卒に比べてモチベーションが低い
  • 疑問点があっても大学の先生に聞けない
  • アルバイトなどで勉強に集中できない

数字で見て分かる通り新卒が国家試験合格最大のチャンスです!

アドバンテージを活かして一発合格を目指しましょう!

大学の設立種別で合格率を見ると?

大学の設立種別で合格率を見比べるとどうでしょうか。

参考:第107回薬剤師国家試験の結果について

一見すると、私立大学の合格率が低いように見えますが一概には言えません。

なぜなら私立大学の中には合格率90%を超える大学もあれば30%台の大学もあるからです。

合格率はあくまでも平均値です。

最も大切なことはあなた自身がコツコツ勉強すること。

1年生からしっかり勉強することで国家試験合格へ確実に近づきます。

ただ、数字を素直にとらえているだけでは見えない部分もあります。

薬剤師国家試験の合格率を素直に信じてはいけない理由と真の合格率

薬剤師国家試験を詳しく解説

ここではあなたが6年後に受験する薬剤師国家試験について詳しく解説していきます。

  • 受験資格は?
  • 試験内容は?
  • 合格基準は?

将来を見据えて勉強するためにもこれらの情報は把握しておきましょう。

受験資格は?

薬剤師国家試験の受験資格は「薬剤師法第15条」に定められています。

(受験資格)

第十五条 試験は、次の各号のいずれかに該当する者でなければ、受けることができない。

一 学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)に基づく大学において、薬学の正規の課程(同法第八十七条第二項に規定するものに限る。)を修めて卒業した者

二 外国の薬学校を卒業し、又は外国の薬剤師免許を受けた者で、厚生労働大臣が前号に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有すると認定したもの

出典:薬剤師法

つまり、6年生の薬学部を卒業した人でなければ受験できないのです。

ご存じの通り、5年生に進級する前にはCBTとOSCEと呼ばれる試験を受けなければなりません。

この試験は自動車教習の仮免試験のようなものです。

これを合格しなければ薬局や病院での実務実習を受けることができません。

長い道のりですがまずは薬学部卒業を目標にしっかりと6年間勉強していきましょう。

試験内容は?

薬剤師国家試験の試験内容は以下の通りです。

参考:「新薬剤師国家試験について」の一部改正について

試験範囲はあなたが1年生から6年生まで勉強してきた内容すべてになります。

また、2日間かけて試験を行うハードなスケジュールです。

試験時間も長いので体力と集中力を必要としますね。

今のうちから体力をつけておくよう心がけ、コツコツ勉強していきましょう。

合格基準は?

合格基準は次のように定められています。

以下のすべてを満たすことを合格基準とすること。なお、禁忌肢の選択状況を加味する。

  1. 問題の難易を補正して得た総得点について、平均点と標準偏差を用いた相対基準により設定した得点以上であること。
  2. 必須問題について、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上であること。

出典:「新薬剤師国家試験について」の一部改正について

合格に必要な点数は相対基準のため毎年変動します。

まずは必須問題で足切りされないように気をつけましょう。

苦手科目を作らないよう、まんべんなく勉強するのがポイントです。

オススメしたい勉強方法3選

ここまでの解説で薬剤師国家試験の本当の難易度が見えてきたのではないでしょうか。

もちろん国家試験ですから簡単ではありません。

ただ、しっかりと勉強すれば確実に合格へと近づきます。

ここではあなたにオススメしたい勉強方法3選を紹介します。

予習と復習を習慣づけよう

基本ではありますが予習と復習を習慣づけるようにしましょう。

あらかじめ参考書を読み込んでおくと、授業の理解度が変わってきます。

授業中に自分の理解度を確認できますし復習にも繋がります。

1年生のとき再試ばかりだった私の友人は2年生のときに予習と復習の大切さに気づいたそうです。

そこからは学年成績は上位で国家試験も問題なく一発合格できました。

後悔しないためにも1年生のうちから習慣づけておくのがポイントです。

暗記に頼らない

暗記にばかり頼ってしまうと行き詰ってしまうので注意しましょう。

大学内のテストの点数はいいけれどいざ国家試験本番で不合格だった友人はこのパターンでした。

1年生から理解するよう勉強すれば学年を追うごとに学んだ内容がどんどん線で繋がっていくことを実感するはず。

特に物理や化学、生物などの基本的な分野は体系的に理解しておくのが重要です。

「勉強って面白い」と思えるようになれば6年間はあっという間に過ぎてしまいますよ!

睡眠時間は削らない

睡眠時間を削るような勉強は控えましょう。

睡眠不足は体調を崩す原因にもなってしまいます。

将来薬剤師として働くなら体調の自己管理も気を付けなければなりませんからね。

また、テスト前だけ徹夜で勉強しても時間が経てば忘れてしまいます。

毎日コツコツ。

地道ですが日々の積み重ねが国家試験合格の一番の近道です。

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まとめ

今回は薬剤師国家試験について解説しました。

新卒や既卒によって合格率は異なりますが新卒受験が合格の最大のチャンスです。

何よりもあなた自身が根気強く勉強し続けるのが最も大切です。

千里の道も一歩から。

薬剤師として活躍するために1日1日を大切に勉強していきましょう!

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