
薬剤師には正社員やパート・派遣とさまざまな雇用形態があります。
正社員と比較して、パート雇用であれば、年収はいくらくらいになるのでしょう?
今回はパートの年収をシミュレーション、また正社員と比べてパートで働くメリット・デメリットについて考えてみました。
「これなら無理して正社員を続けなくても、パートの方がいいかも」と思われた際の、転職アドバイスもお伝えします。
パート雇用に興味があるあなたに、有力な情報をお渡しできると思いますよ。
パートの年収を計算してみよう
まずはパートで働いた時の年収を、何パターンかシミュレーションしてみましょう。
厚労省が発表している、最新の令和2年度賃金構造基本統計調査によれば、薬剤師パートの平均時給は2349円でした。
また、年間の賞与額は93,900円でした。
これらの値を使って、計算していきます。
(端数を繰り上げて、時給は2350円、賞与は10万円とします。)
フルタイム勤務
正社員と同じ条件、1日8時間×週5日(年間休日120日)働いたと仮定
1日あたりの収入:2350円×8時間=18,800円
年収:18,800円×(365ー120)日=4,606,000円
≒461万円+賞与(10万円)
=471万円
フルタイムで計算した年収は471万円と出ました。
ちなみに正社員の薬剤師平均年収は565万円です。
薬剤師の平均年収2021最新版!男女•年齢•職業別と多方面から分析‼︎
それと比較すると「正社員で働く方がやっぱり高いんだ」と思いますよね。
しかし、細かくみていくと、そうとも言い切れないところがあります。
まず、正社員の年代別年収がこちらです。
年齢 | 年収 |
20〜24歳 | 346 万 |
25〜29歳 | 432 万 |
30〜34歳 | 493 万 |
35〜39歳 | 554 万 |
40〜44歳 | 577 万 |
45〜49歳 | 625 万 |
50〜54歳 | 628 万 |
55〜59歳 | 624 万 |
60〜64歳 | 561 万 |
65〜69歳 | 691 万 |
70歳〜 | 458 万 |
30代前半くらいまでであれば、パート勤務と同じくらいの年収であることが分かります。
さらに、パート薬剤師と正社員薬剤師での違いが大きいと予測されるのが「通勤時間」です。
仮に片道15分(往復30分)のパートと、片道1時間(往復2時間)の正社員であれば、1年間にどれだけ拘束時間の差が生まれるか、計算してみました。
1日あたりの通勤時間の差:2−0.5=1.5時間
年間の通勤時間の差:1.5時間×(365−120)日=367.5時間
この367.5時間を仮に時給2350円で働いていたとすると
367.5時間×2,350円=863,625円≒86万円
先ほどのパート年収471万円+86万円=557万円
もし、正社員の拘束時間分もパートで働いていたと考えれば、年収は557万円なります。
また、実は正社員の年収は、月10時間程度の残業時間を加味した金額となっているのです。
ですので、そういった事情を加味していくと、正社員とフルタイム勤務のパートにおいて、ほとんど収入の差はないと言うことができるでしょう。
一般の主婦パートでよくある 5時間×週5日
主婦のパートでは1日5時間×週5日(月20日)という働き方の割合が最も高いと言われています。
一般のパートの平均時給は1070円であるとされていますので、
1070×5時間×20日×12ヶ月≒年収128万円
年収130万円を超えると、夫の社会保険の扶養から外れるため、この5時間×週5日が多いということではないでしょうか。
こちらで薬剤師の平均時給2350円を当てはめ、計算してみます。
2350円×5時間×20日×12ヶ月≒年収282万円
年収282万円が夫の収入にプラスされれば、かなり生活に潤いが出ると考えられますね。
夫の扶養内 年収130万円はどれくらい働いたら達成?
やはり薬剤師でも「夫の扶養内で働きたい」という方も多いのではないかと思います。
一般のパートであれば1日5時間×週5日で、扶養ギリギリの金額になりましたが、薬剤師のパートであれば、どれくらいの勤務時間になるのでしょうか。
だいたいの目安として1日5時間×週2日(月8〜9日)を、挙げさせていただきます。
2350円×5時間×8日×12ヶ月≒113万円
2350円×5時間×9日×12ヶ月≒126万円
週2回、しかも5時間の勤務であれば、例えば子供が幼稚園生であっても、働くことができそうですね。
正社員と比較したパートのメリット
年収では正社員と比較して、意外と遜色(そんしょく)がないと結果が出たパート勤務。
では、そのほかの要素でも比較してみましょう。
まず、パートの方が強いメリットを挙げてみようと思います。
異動がない→通勤時間がかからない場所を選べる
正社員は会社を選んで契約しますが、パートは店舗を選んで契約することが多いです。
そのため、正社員に求められる店舗異動がありません。
先ほどの年収シュミレーションでも行いましたが、通勤時間というのは、年単位で積算すると、膨大な時間数になります。
正社員で働いていると、たとえ家から片道1.5時間や2時間の範囲の店舗であっても、異動命令が出る可能性があるでしょう。
また、通勤時間のロスもそうですが、例えばママ薬剤師の場合、家と勤務先の間に保育園の場所を設定したりもしています。
その状態で勤務先がコロコロ変わると、保育園の送迎方法や時間の変更が必要になり、かなり面倒なことになります。
そういった可能性がないという面でも、大きなメリットでしょう。
休みの融通が効きやすい
最初の契約にもよりますが、お正月やお盆など、あらかじめ言っておけば正社員よりもパート薬剤師の休みの方が優先されるでしょう。
子供の行事や夏休みなど、シフトの希望を申し出るパートさんも多いです。
反対に、正社員は、そういったパートさんの休み希望に振り回されることもあります。
残業は原則行わないくて良い職場が多い
職場にもよりますが、原則パートは残業がありません。
ですので、決められた時間内でこなせる量の仕事を割り振ります。
もちろん残業が絶対NGではないので、残業した分はきっちり付けてもらうこともできます。
正社員であれば残業したくないと思っていても、門前病院の都合や、予測のできない患者さんの来局などがあると、どうしても残らざるを得ません。
子育てや家事・介護などで勤務時間はしっかり守りたい人にとっては、大きなメリットでしょう。
正社員と比較したパートのデメリット
続いて、パートであることで、正社員よりも劣るデメリットについて、挙げていこうと思います。
会社の福利厚生が少ない
会社独自が定めている福利厚生に関しては、正社員と比べると、どうしても薄くなりがちです。
例えば、正住宅手当や家族手当といった手当や、健康診断の補助などといったものは、正社員であれば利用できても、パートは使えないことも多いです。
会社によっては魅力的な福利厚生を数多く用意していますが、残念ながらパートではその恩恵にあずかれないことがあるでしょう。
ボーナスの額が大幅に違う
薬剤師の正社員のボーナス平均は年間で92万円です。
それに対して、パートのボーナス平均は93,900円ですので、10倍近い差がありますね。
年収にしたら大きな差は感じられませんでしたが、ボーナスの特別感はパートではあまり味わえません。
さらにパートの収入を上げたいとき
ここまでパートの年収について、またメリット・デメリットを見てきました。
それでは、実際にパートとして働きたいと思った時、さらに年収を上げるにはどうしたら良いでしょうか。
勤務時間を増やす以外となると、やはり時給を上げていく必要があります。
そこで、ここからはパートの時給をUPさせる方法について考えていきましょう。
働く時間帯を夜や土日に設定
パートとして勤務される方は、主婦の割合が高いです。
そうなると、勤務希望時間はどうしても平日の9時〜15時くらいの時間帯に集中しやすいです。
パート人員が手厚いゴールデンタイムと言えますね。
そのあとは子供が高校生や大学生などであれば、18時くらいまで働いてくれるパートさんもいますが、さらにそれ以降となると、勤務可能なパートさんは相当少なくなります。
勤務する人が少ないということは、やはりその分だけ雇用側の需要も高く、時給が上がりやすいです。
実際に18時以降の夜診帯や、土日の勤務となると時給が100〜200円UPすることがあります。
もし、時間の制約なく働けるのであれば、そういった時間帯を狙って働くことで、収入UPが期待できるでしょう。
地方や通勤しづらい場所に勤める
薬剤師は、都会よりも地方の方が時給が高い傾向があります。
その理由は、単純に薬剤師の人員不足です。
勤務時間帯によって時給が変わる理由と同じく、やはり働く薬剤師が少なく、需要が高い地域の方が時給は高く設定されています。
しかし、単純に地方に行ったら需要・時給高くなるとは言い切れず、都道府県によって、時給のばらつきがあります。
薬剤師需要の目安の一つとして、厚労省が発表している医師・歯科医師・薬剤師統計の概況があるでしょう。
平成30年(2018年)医師・歯科医師・薬剤師統計の概況(厚労省)
人口10万人あたりの薬剤師数が分かるデータになっていますので、どの都道府県で薬剤師の需要が高いか、低いかが分かります。
現に、薬剤師の割合が少ない都道府県では時給が高い傾向も見られます。
こういった指標を目安にすれば、時給が高そうな地域を狙うことも可能ですね。
また、同じ都道府県内でも、アクセスのしやすさで、薬剤師の需要は大きく異なります。
駅近の薬局と、通勤のために山超えが必要な薬局であれば、当然人の集まり方も変わってくるでしょう。
求人を探していて、他の人はアクセスしにくくても、自分は行きやすい場所の薬局やドラッグストアがあればラッキーですね。
スキルを使って時給交渉をする
調剤経験があれば、そのスキルを存分にアピールして時給交渉をしましょう。
例えば、直前まで正社員としてバリバリ働いていた薬剤師と、出産を機に退職し、10年ほどブランクを開けた薬剤師とでは、戦力は大幅に異なります。
また、どれだけの診療科目を門前薬局として経験しているか、認定薬剤師の有無なども大きなポイントです。
その辺りを押さえておけば、時給を大幅に上げる交渉も可能でしょう。
プラスポイントとなる認定薬剤師については、こちらの記事も参考にしてください。
転職エージェントの力を借りよう
「パート薬剤師として働きたい」また、「なるべく好条件の時給でスタートさせたい」
と思われたのであれば、自力で探すよりも、求人・転職サイトを活用されることを強くオススメします。
おすすめ理由❶ 非公開求人含め、求人数が豊富
近所で募集をかけている薬局を、サイトに未登録の状態で探すこともできるでしょう。
しかし、サイトに登録することで、検索条件をより詳細に絞ることが可能になります。
また、そもそもサイト上では公開していない非公開求人というものもあります。
それらに関しては、サイトに登録していないと到底自力では探すことができないでしょう。
あらかじめこちらが希望する条件を伝えることで、後はエージェントの方がそれに沿う求人を提案してきてくれます。
自分では探し得なかった情報も、手間をかけることなく探してきてもらえるのでありがたいです。
おすすめ理由❷ 給与や休みなどの交渉が苦手でも、エージェントが代行して行ってくれる
いざ時給交渉で自分を売り込みたいと思っても、なかなか難しいと思われる方も多いのではないでしょうか。
そこもエージェントにお任せすることが可能です。
あらかじめ、こちらの希望時給や休みの条件を伝えておけば、後は交渉のプロが上手に薬局側と話し合ってくれます。
「子供の夏休み中、どうしても1回は家族旅行のためにまとまった休暇が欲しい」など、細かい要望まであらかじめ薬局側に伝えておいてもらうこともできます。
採用されてからでは言い出しにくいことも、エージェントにお任せすることができて安心ですね。
おすすめ理由❸ 面接の手配や対策も行ってくれる
求人を探してきてくれるのはもちろん、その後の面接の日程まで全てエージェントが薬局側と調節してくれます。
また、ブランク明けで久しぶりに仕事復帰する場合などは、面接の時点でドキドキしますよね。
そういった不安もエージェントに全て相談しましょう。
パート採用であれば、面接で落とされることはあまりないとは思いますが、エージェントと共にあらかじめ対策をしておけば、堂々と面接に臨むことができますね。
パート就職であればマイナビ薬剤師がおすすめ
パート薬剤師としてこれから求人を探す・転職を考えているのであれば、マイナビ薬剤師を利用されることをおすすめします。
パートの求人数が豊富
マイナビ薬剤師はパートの求人数が業界の中でも多めです。
たくさん求人を扱っている方が、それだけ好条件の求人数も多いということにも繋がりますし、希望に合った求人も見つかりやすいでしょう。
エージェントのサポートが手厚い
マイナビ薬剤師の大きなポイントであるのが、エージェントの手厚いサポートです。
こちらの条件に対するヒアリングも丁寧ですし、親身なアドバイスをもらえると評判が高いです。
実際、マイナビ転職を利用した私の友人も、「とにかくエージェントが頼りになった」と言っていました。
友人はまさに、転職によって薬剤師正社員からパートに転身しました。
その時になるべく年収を落とさないよう、時給交渉はエージェントさんがだいぶ頑張ってくれたそうです。
さらに、「家から30分以内でマイカー通勤NG」「18時までの勤務」と、勤務地に関する条件も、かなり厳しいものを提示したとのこと。
しかし、粘り強く、ピッタリ合う薬局を探してきてくれたと言っていました。
パートの求人・転職であれば、ぜひマイナビ薬剤師を利用してみてください。
まとめ

パート勤務であっても、見方によっては正社員と年収差はそれほどないということが分かりました。
また、勤務時間の形態に関しては、フルタイム勤務以外にも、いろいろなパターンを選択することができます。
正社員と比較して、パートのメリットとしては
- 異動がない
- 休みの融通が効きやすい
- 残業がない
などがあります。
ただ、デメリットとして
- 福利厚生が少ない
- ボーナスの額が少ない
も挙げられます。
パートへの転身を考えるのであれば、交渉や条件の選択によって時給を上げることができるでしょう。
その際は、転職エージェントを頼ることをオススメします。
特にマイナビ薬剤師であれば、パート就職に関して、強い味方になってくれるでしょう。
この記事をきっかけに、パートという雇用形態にさらに興味を持たれたのであれば、一度登録して話を聞いてみてもいいかもしれませんよ。
激動する薬剤師の世界で悔いのない転職をするなら求人サイトを活用しよう
大きな薬価改定や「対物業務から対人業務へ」という方針の変化など、薬剤師の環境は大きな変化を強いられています。
その変化によって、適応できず勤務先が廃業してしまった、仕事が激務になったなどの話も聞いたりします。
かつては売り手市場と言われた薬剤師の転職も、その変化の影響を受けないわけがありません。
そんな中で、後悔のない転職活動をするためには、自分が企業にとってどう映るのかという客観的な視点や、企業の表には出てきにくい情報などもしっかり吟味したうえで慎重に転職活動をすすめていく必要があるでしょう。
それらの大きな助けとなってくれるのが薬剤師専門の求人サイトです。
ここでは4つお伝えするので、転職を考えるなら、ぜひ登録してみてください。
登録・利用はいずれも無料です。
マイナビ薬剤師 |
---|
![]() 「薬剤師転職エージェントご利用者満足度No.1」と評価されたマイナビ薬剤師。その理由は、「会う」ことで、あなたが仕事に対して何を求めているか、その希望を実現するため手伝うできることは何かを明確にできると考えていること。 そのため、日本全国に拠点を置き、転職希望者とは基本的に対面での面談を実施しています。 さらに、人それぞれの転職理由を丁寧な対応の中で「本当の気持ち」を汲み取り、一人あたり平均紹介求人数19.5件と、豊富な選択肢を提示してくれます。 はじめての転職なら、丁寧なフォローで不安を解消しつつ転職活動をすすめられるので、登録をおすすめします。 登録・利用は無料です。
|
薬キャリエージェント |
---|
![]() コンサルタント満足度95%を誇り、医療業界に特化してきた専門性の高さと希望に合った求人を最短即日で最大10件紹介してくれるといった迅速な対応が特徴です。 求人情報の裏側も徹底調査し、表には出てこない「なぜ年収が高いのか?」「有給はきちんと取得できているか?」など、きちんと納得した上で仕事を探すことができます。 また、正社員やパートのみならず、派遣にも力を入れており、融通の利きやすい働き方をすることもできますし、派遣といえども福利厚生も充実しています。 全国多数の非公開・好条件求人を保有していますし、登録・利用は無料でできるので、転職を考えたなら、いろんな可能性を見るためにまずは登録しておきたいサイトです。
|
ファルマスタッフ |
---|
「お会いする姿勢」を大切に、できる限り直接1人1人と直接顔を合わせて話を聞き、サポートしてくれるファルマスタッフ。 その姿勢は、求人紹介先にも向けられているようで、高い満足度により信頼関係を築いています。 おかげで、薬剤師の転職成功率はなんと90%超の実績。 転職活動を丁寧にサポートしてくれるだけでなく、グループ企業である大手薬局チェーン・日本調剤株式会社の教育ノウハウを活かし、スキルアップ・キャリアアップの機会が得られるのも大きな特徴。 転職の機会にステップアップしていきたいと考えるならぜひ登録したいサイトです。 もちろん、登録・利用は無料です。
|
リクナビ薬剤師 |
---|
![]() リクナビ薬剤師は、年間100万人以上の転職を支援するリクルートグループが運営する薬剤師専門サービスです。 リクルートならではのネットワークは強いようで、非公開求人にはリクルートグループでしか見つからない求人も多数あります。 ほかのサイトに比べて大手企業の求人数が多いともいわれています。これまで培った人材紹介サービスとしてのノウハウがあるからこその、最短3日で転職が実現するスピーディーさも魅力です。 転職活動になかなか時間が割けなくても、「薬剤師は忙しい」ことを前提に、面談の日程調整や合否連絡、退職手続きの方法など、転職の際に発生する連絡業務、事務手続きなどをしっかりとサポートしてくれます。大手企業に転職したい、良い条件のところに転職したいなら登録しておきたいですね。 登録・利用は無料です。
|