薬剤師が転職を考える理由は、人間関係や収入、スキルアップなどさまざまです。
転職すると決めたら、まず行うのは求人探しですよね。
薬剤師が求人を探す方法の一つに、ハローワークの利用があります。
ハローワークは全国各地にあるし、インターネット上でも案件を公開しているので便利です。
しかし、薬剤師がハローワークを利用する場合には、注意しないと転職活動が暗礁に乗り上げる危険性があるんですよ。
ここでは、「薬剤師が求人をハローワークで探すメリットやデメリット」「ハローワーク以外で自分に合う職場を探す方法」などをご紹介します。
ハローワークはどんなところ?

ハローワークは国が運営する職業紹介事業機関で、正式には「公共職業安定所」と呼ばれています。
厚生労働省の管轄下で全国約500ヵ所に設置されていて、利用は無料です。
ハローワークでは職業紹介以外に、雇用保険(失業保険)の給付や職業訓練の斡旋なども行っています。
薬剤師が求人をハローワークで探すメリット

薬剤師が求人をハローワークで探すメリットは、主に次の4つです。
取り扱っている求人数が多い
薬剤師がハローワークで求人を探すメリットの一つに、保有している求人数の多さがあります。
ハローワークでは無料で求人を出せるため、さまざまな企業が人材募集を行っています。
全国各地に拠点があり、地域ごとの求人を多く取り扱っているので、特定の地域で勤務先を探す人にとっては頼れる存在。
また、インターネット上でも案件を公開しています。
自分の都合がいい時間に多くの求人情報を集められるのも利点でしょう。
ハローワーク限定の求人がある
ハローワークは求人掲載費が無料なので、人材募集にコストをかけられない企業も利用しています。
薬剤師が他の媒体にはない求人をハローワークで見つけることもできるんですよ。
小規模で社員募集に十分な費用をかけられない、地元の優良企業と巡り合えるチャンスもありますね。
気になる案件があればすぐに確認できる
転職活動には孤独が伴うもの。
薬剤師がハローワークに出向いて求人を探した場合、気になる案件が見つかるとすぐ相談員に情報確認できます。
質問があれば、相談員から求人側に問い合わせてもらえるし、特定の案件の応募状況についても教えてくれます。
相談員には履歴書や職務経歴書の添削も依頼できるので、第三者の視点から意見が欲しい人はぜひお願いしてみて下さいね。
面接対策を行ってくれる
ハローワークでは面接の練習を行うこともできるんですよ。
面接の練習を通して、相手に与える印象や間違ったマナーなどを指摘してもらえます。
「表情が硬い」「声が小さくて自信がなさそう」「話す時に目線を動かしすぎ」など、
注意されて気がつくこともあるでしょう。
また入室時のマナーや、面接中に気を付けること、退室時のあいさつの仕方など基本的な面接マナーを確認できるのもメリット。
面接の練習終了後は、「良かった点」や「悪かった点・改善が必要な点」など率直な意見が聞けるので、参考になりますよ。
薬剤師が求人をハローワークで探すデメリット

薬剤師が求人をハローワークで探すデメリットは、主に次の4つです。
ハローワークの相談員は薬剤師の業界に詳しくない
薬剤師の求人以外にも、ハローワークでは幅広い業種の求人を取り扱っています。
相談員は特に薬剤師の業界に精通しているわけではありません。
スキルアップを目指して転職したい時などは、専門的な内容の相談は難しいでしょう。
ブラック企業の求人が紛れていることがある
ハローワークは、無料で求人情報を掲載できるため、社員募集に費用をかけられない小規模企業も多く利用しています。
小さくても優良企業ならかまいません。
問題は、職場環境が悪くて人材が定着しないブラック企業の求人も紛れていることです。
求人票には職場名や社員数、月給、勤務時間などの記載しかありません。
ブラック企業案件かどうかを見極めるのは非常に難しいんですよね。
年収や労働条件の交渉も自ら行わなければいけない
薬剤師がハローワークを利用して転職活動を行う場合は、年収や労働条件の交渉もすべて自分で行わなければいけません。
初めて会う相手に自分の強みをアピールする。
「年収はこのくらい欲しい」とか「子育て中なので残業や休日出勤はできません」とはっきり言うのは難しいですよね。
転職サイトのように、担当のコンサルタントが本人に代わって年収や条件交渉を行ってくれる方が話し合いはスムーズに進むでしょう。
お断りの連絡を自分で入れなければいけない
数社から内定をもらった時は、転職先以外にはお断りの連絡を入れなければいけません。
問い合わせや面接で相手の対応が非常に良かった場合は、お断りの連絡は入れづらいものです。
転職サイトなら、担当のコンサルタントが本人に代わって行ってくれますよ。
薬剤師の求人探しはハローワーク以外に転職サイトも利用する方が良い

薬剤師が求人を探す時は、ハローワークだけでなく転職サイトも利用する方がより多くの情報を集めることができます。
まず、薬剤師が転職サイトを利用するメリットから見ていきましょう。
薬剤師の転職で失敗して後悔したくない人へ!必ず押さえたい4つのポイント
薬剤師が転職サイトを利用するメリット
薬剤師が転職サイトを利用するメリットは、主に次の3つです。
非公開案件を紹介してもらえる
転職サイトを利用すると、好条件の非公開案件を教えてもらえることがあります。
好条件の求人には応募が殺到して選考に手間がかかるんですよ。
非公開にして、クライアントの希望に合うスキルや経歴を持つ人だけに紹介しています。
他では知ることができない案件なので、それだけでも転職サイトに登録する価値があります。
担当のコンサルタントが転職活動をサポートしてくれる
転職活動に不安はつきもの。
転職サイトを使うと、担当のコンサルタントがありとあらゆる転職活動をサポートしてくれます。
希望に合う案件探しから、履歴書や職務経歴書を書く時のアドバイス、施設見学時の同行、面接対策、年収や勤務条件の交渉などです。
担当のコンサルタントは薬剤師の業界に精通。
企業(病院や調剤薬局)側がどのような人材を欲しがっているかを熟知しています。
理想の職場を見つけたい人にとっては、頼もしい相談相手になるでしょう。
求人を出しているのは資金力に余裕がある会社が多い
一般的に、薬剤師の転職サイトに求人を出している会社は、ハローワークを利用している会社よりも資金力があるところが多いです。
転職サイトは、求人側の企業から広告掲載費や転職成立時の仲介手数料を受け取ることで成り立っています。
社員募集に十分な費用をかける企業の求人なので、好待遇が期待できます。
薬剤師が転職サイトを利用するデメリット
薬剤師が転職サイトを利用するデメリットは、主に次の2つです。
自分のペースで転職活動を進めにくい
転職サイトを利用すると、人によっては自分のペースで転職活動を進めにくいと感じることがあります。
コンサルタントには、それぞれ売り上げやノルマが課せられています。
中には利用者の希望と多少違っても、積極的に求人を紹介してくる人もいるんですよ。
転職サイトは、転職が成立すると求人側から受け取る仲介手数料で収益を上げています。
「なるべく早く案件を成立させたい」というのがコンサルタントの本音でしょう。
そのため、マイペースで転職活動を行いたい人だと、「ペースが合わないな」と感じることがあるかもしれません。
担当コンサルタントの質と相性の問題
転職サイトのコンサルタントはそれぞれ十分な教育を受けてから現場に出ています。
しかし、個人によって能力差はあります。
必ずしも利用者の意向に沿う提案やアドバイスができる、優秀な人が担当してくれるとは限りません。
また人間同士なので、単純に相性が悪いケースもあります。
「何かえらそうだな」「本音を話しにくい」など、スキルは高くても性格が合わない担当者だと転職活動に支障が出るでしょう。
ただ担当コンサルタントの変更は可能です。
問い合わせ窓口で「担当者を変更してほしい」と伝えると、柔軟に対応してくれますよ。
薬剤師が転職サイトを利用する時は複数登録しておくと安心

薬剤師の転職サイトは無料で利用できます。
サイトによって、病院や調剤薬局、ドラッグストアなど得意な求人の種類に違いがあります。
また、担当コンサルタントの質や相性の問題もあるので、複数登録した方が安心です。
でも複数登録すると、「担当者とのやり取りが増えて面倒だ」という人がいるかもしれませんね。
薬剤師はどの職場でも高いコミュニケーションスキルが要求されます。
自分の考えを相手に上手く伝える力を伸ばす、いい練習になりますよ。
それでは、利用者から人気が高い薬剤師の転職サイトを3つご紹介しますね。
マイナビ薬剤師は利用者の満足度がNo.1
マイナビ薬剤師は、「利用者の満足度がNo.1」と評価されている転職サイトです。
また、薬剤師が「転職で初めて登録したサイトNo.1」としても知られています。
全国15ヵ所に拠点を置いて、利用者とは基本的に対面での面接を実施。
転職サイトによっては、担当者と電話やメールでやり取りを行うところも少なくありません。
しかし、マイナビ薬剤師は対面での面接を重視。
直接会って話を聞く方が、より本音が聞けて希望に沿う職場を紹介できるから、というのが理由です。
マイナビ薬剤師は調剤薬局やドラッグストア、病院、企業とあらゆる求人を豊富に取り扱っています。
利用者の幅広いニーズに対応できるのがマイナビ薬剤師です。
薬キャリエージェントはコンサルタントの対応が早い
薬キャリエージェントの親会社であるエムスリーは、長年にわたって医療コンサルティングを手掛けています。
医療業界との関わりが太いことから、病院や製薬会社の求人を多く取り扱っているんですよ。
中には、ここにしかない案件もあるので、病院や製薬会社への転職希望者には
特におすすめの転職サイトです。
薬キャリエージェントの特徴の一つに、「コンサルタントのレスポンスの早さ」があります。
他サイトのコンサルタントなら1~2日かかるところをわずか数時間で返信。
対応は電話とメールだけですが、その分スピーディーな対応が期待できます。
また、薬キャリエージェントは求人側と求職者を同じ人が担当。
求人側の情報と求職者の情報をそれぞれ相手に伝えるのが同じ人なので、
転職によるミスマッチは起こりにくいです。
担当コンサルタントが伝えてくれる内部情報は信憑性が高いんですよ。
薬キャリエージェントでは、正社員やパート以外に派遣の案件も豊富に取り扱っています。
リクナビ薬剤師は大手企業や非公開求人が豊富
リクナビ薬剤師は、リクルートグループが運営する薬剤師専門の転職サイト。
人材サービスの大手というネットワークを活かした、このサイトにしかない求人も
多数あるんですよ。
リクナビ薬剤師は、他のサイトに比べて大手企業の求人数が多いといわれています。
収入アップを目指して大手企業に転職したい人は、登録をおすすめします。
また、好条件の非公開求人が多いのもリクナビ薬剤師の特徴。
非公開求人は求人側の企業から「公開しないで条件に合う人がいた時だけ紹介してほしい」と依頼された求人情報のこと。
ニーズが合えば非公開求人を紹介してもらえるのは、転職サイトを利用するメリットですね。
他には「できるだけ早く転職先を決めたい」という人にも、リクナビ薬剤師は向いています。
長年培ってきた人材紹介サービスのノウハウをフルに活かして、最短3日で転職を実現させた実績があるんですよ。
転職活動をスピーディーに進めたい人は登録を検討してみて下さい。
薬剤師が求人を探す時はハローワークと転職サイトを併用しよう
ハローワークと転職サイトにはそれぞれメリットとデメリットがあります。
薬剤師が求人を探す時は、ハローワークと転職サイトを併用することが理想の職場を見つける近道になるでしょう。
ハローワークで足りないものは転職サイトで補えるので、両方を使って後悔しない転職活動を行って下さいね。
激動する薬剤師の世界で悔いのない転職をするなら求人サイトを活用しよう
大きな薬価改定や「対物業務から対人業務へ」という方針の変化など、薬剤師の環境は大きな変化を強いられています。
その変化によって、適応できず勤務先が廃業してしまった、仕事が激務になったなどの話も聞いたりします。
かつては売り手市場と言われた薬剤師の転職も、その変化の影響を受けないわけがありません。
そんな中で、後悔のない転職活動をするためには、自分が企業にとってどう映るのかという客観的な視点や、企業の表には出てきにくい情報などもしっかり吟味したうえで慎重に転職活動をすすめていく必要があるでしょう。
それらの大きな助けとなってくれるのが薬剤師専門の求人サイトです。
ここでは4つお伝えするので、転職を考えるなら、ぜひ登録してみてください。
登録・利用はいずれも無料です。
マイナビ薬剤師 |
---|
![]() 「薬剤師転職エージェントご利用者満足度No.1」と評価されたマイナビ薬剤師。その理由は、「会う」ことで、あなたが仕事に対して何を求めているか、その希望を実現するため手伝うできることは何かを明確にできると考えていること。 そのため、日本全国に拠点を置き、転職希望者とは基本的に対面での面談を実施しています。 さらに、人それぞれの転職理由を丁寧な対応の中で「本当の気持ち」を汲み取り、一人あたり平均紹介求人数19.5件と、豊富な選択肢を提示してくれます。 はじめての転職なら、丁寧なフォローで不安を解消しつつ転職活動をすすめられるので、登録をおすすめします。 登録・利用は無料です。
|
薬キャリエージェント |
---|
![]() コンサルタント満足度95%を誇り、医療業界に特化してきた専門性の高さと希望に合った求人を最短即日で最大10件紹介してくれるといった迅速な対応が特徴です。 求人情報の裏側も徹底調査し、表には出てこない「なぜ年収が高いのか?」「有給はきちんと取得できているか?」など、きちんと納得した上で仕事を探すことができます。 また、正社員やパートのみならず、派遣にも力を入れており、融通の利きやすい働き方をすることもできますし、派遣といえども福利厚生も充実しています。 全国多数の非公開・好条件求人を保有していますし、登録・利用は無料でできるので、転職を考えたなら、いろんな可能性を見るためにまずは登録しておきたいサイトです。
|
ファルマスタッフ |
---|
「お会いする姿勢」を大切に、できる限り直接1人1人と直接顔を合わせて話を聞き、サポートしてくれるファルマスタッフ。 その姿勢は、求人紹介先にも向けられているようで、高い満足度により信頼関係を築いています。 おかげで、薬剤師の転職成功率はなんと90%超の実績。 転職活動を丁寧にサポートしてくれるだけでなく、グループ企業である大手薬局チェーン・日本調剤株式会社の教育ノウハウを活かし、スキルアップ・キャリアアップの機会が得られるのも大きな特徴。 転職の機会にステップアップしていきたいと考えるならぜひ登録したいサイトです。 もちろん、登録・利用は無料です。
|
リクナビ薬剤師 |
---|
![]() リクナビ薬剤師は、年間100万人以上の転職を支援するリクルートグループが運営する薬剤師専門サービスです。 リクルートならではのネットワークは強いようで、非公開求人にはリクルートグループでしか見つからない求人も多数あります。 ほかのサイトに比べて大手企業の求人数が多いともいわれています。これまで培った人材紹介サービスとしてのノウハウがあるからこその、最短3日で転職が実現するスピーディーさも魅力です。 転職活動になかなか時間が割けなくても、「薬剤師は忙しい」ことを前提に、面談の日程調整や合否連絡、退職手続きの方法など、転職の際に発生する連絡業務、事務手続きなどをしっかりとサポートしてくれます。大手企業に転職したい、良い条件のところに転職したいなら登録しておきたいですね。 登録・利用は無料です。
|