
仕事をしていてわからないことがあったら、どんな方法で調べていますか?
用法や用量、副作用や相互作用など、スマホでササッと調べることができたら良いですよね。
今では20代から40代の約9割がスマホを持つような時代です。
薬剤師向けに様々なアプリが開発されており、それを使わないなんてもったいないと思いませんか?
今回は、薬剤師が仕事をする上でとても便利なアプリを、厳選してご紹介します。
どんなアプリがあるの?

薬剤師向けのアプリって、ちょっと探しただけでも色々ありますよね。
私もスマホが出始めた頃から、色々なアプリを試しました。
動きがモッサリしてたり、OSのアップデートに対応しなくなって姿を消したアプリもあります。
現在、私が使っているものをジャンル別に見ると
- 医療ニュース
- 添付文書
- 検査値
- 投与量計算
- 保険情報
- 薬剤師コミュティ
といった感じです。
以下にご紹介するアプリは、私も普段から愛用しています。
どれもとても使いやすいので、ぜひあなたにも使って欲しいです。
では、それぞれの特徴を解説していきますね!
医療ニュース

薬剤師にとって、医療ニュースなどの情報を収集することはとても大切です。
新しい薬の情報や行政に関わる情報など、仕事をする上で欠かせません。
そこで、アプリで医療ニュースをまとめて見ることができたら、こんなに楽なことはないと思いませんか?
すきま時間にチェックできれば、調剤報酬の改定や医薬品情報の改定などに素早く対応でき、業務効率も格段に上がります。
そんな情報収集に役立つアプリを3つ紹介します。
m3.comアプリ(無料)
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引用元:m3.com
薬剤師転職サイト薬キャリを運営するエムスリー株式会社が提供するアプリです。
医師・薬剤師向けに作られており、毎日膨大なニュースを簡単に見ることができます。
エムスリーのwebサイトでメール登録をすると、毎日トピックが送られてくるので、
気になるものを通勤中などにチェックできてとても便利です。
ニュースだけでなくコラムも充実しており、服薬指導に役立つ情報をたくさん得ることができます。
また、転職サイトがアプリ運営するだけあって、転職情報も盛りだくさん。
メッセージや記事を読むなど利用率に応じてポイントがたまり、お取り寄せグルメなんかに交換できるのも面白いです。
ファルマラボ(無料)
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引用元:ファルマスタッフ
薬剤師転職サイトのファルマラボを運営する株式会社メディカルリソースが提供するアプリです。
薬剤師業界ニュースだけでなく、キャリア&スキルアップに活かせるコラムや薬剤師クイズなど色々なコンテンツがあります。
特に薬剤師クイズは、なるほど!という問題が多く、服薬指導にも役立つし、とても勉強になります。
また、ファルマラボには、添付文書検索機能もついていて、医療用医薬品とOTC薬の両方を調べることができ、とても便利です。
個人的に好きなのは、薬局探訪です。
色々な会社の特徴を見る事ができて面白いし、転職の参考にもなります。
日経DIデジタル(有料)
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引用元:日経BP
日経BP社が発行する薬剤師向けの情報誌日経ドラッグインフォメーションを読めるアプリです。
先に紹介したm3やファルマラボは無料で利用できますが、日経DIメディカルは有料となります。
おそらく多くの薬局が日経ドラッグインフォメーションを購読していると思いますが、
正直なところ、仕事中は忙しくて見ている時間なんてないという場合も多いのではないでしょうか?
でも、薬剤師業界の情報やコラムなど本当にためになる内容なので、有料だけど購読して間違いはないと思います。
月額利用料(税込)は、
- 一般料金:1,080円
- 読者料金:240円(日経DIプレミアム版 定期購読者専用)
となっています。
添付文書・検査値などを調べる

薬機法の改正により、2021年8月から添付文書のデジタル化が始まりました。
2023年7月31日までに製造販売された製品は、経過措置期間が2年間設けられ、紙の添付文書を同梱できますが、
2023年8月1日以降は電子的な提供が義務付けられています。
添付文書が電子化される目的は、
- 頻繁に起こる添付文書の改訂に迅速に対応するため
- 紙資源の浪費を抑えるため
という理由です。
紙の添付文書が廃止されても、調べたい事があったらすぐに調べられる環境を整えておく必要があります。
今まではどの薬局でも「今日の治療薬」や「治療薬マニュアル」などの書籍が備えられていましたが、
電子薬歴やPMDAなどネットで見ることができるので、置いてない薬局も増えていると思います。
そんな時、アプリがあればとて便利ですよね。
実際に、書籍の索引で調べてページを探して・・・としているよりも、アプリで検索した方が断然早いです。
私は、ドクターに往診同行する時や、夜間・休日の電話当番で、メチャクチャ重宝しています。
添文ナビ(無料)
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引用元:日本製薬団体連合会
- 日本製薬団体連合会
- 医療機器産業連合会
- GS1 Japan
が、改正薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)による、
添付文書電子化の施行に合わせて共同で開発した添付文書を見るためのアプリです。
医薬品、医療機器等の包装についているGS1バーコードを読み取り、
PMDAのホームページの添付文書情報等を見ることができます。
レスポンスが良くて、調べたい時にパッと見る事ができます。
ただし、薬のGS1コードがないと見れないのがちょっと残念です。
50音検索などに対応してくれたら、もっといいのになと思います。
ヤクチエ添付文書(無料)
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引用元:リクナビ薬剤師
リクナビ薬剤師が運営する「ヤクチエ添付文書」は、添付文書閲覧アプリの中で、使いやすさは頭一つ抜き出ている感じです。
添付文書だけでなく、薬の画像や一包化・粉砕の可否、同一成分の薬の表示もしてくれますし、
何よりオフラインでも見ることができるので、電波状況に関係なく、すばやく検索することが可能です。
識別コードからの検索もとても使いやすく、薬剤師が必要とする情報がすぐに手に入るとても素晴らしいアプリです。
本当に、全ての薬剤師は使った方が良いというレベル。
検査値を調べたかったらヤクチエ検査値(無料)
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引用元;リクナビ薬剤師
とっても使いやすいヤクチエですが、検査値を調べられる「ヤクチエ添付文書」というアプリも出されています。
医歯薬出版株式会社の「最新 臨床検査項目辞典」が丸ごと1冊入っているので、内容はとてもしっかりしています。
ヤクチエ添付文書と同様、オフラインでの使用もOKです。
1166項目の臨床検査値を検索することができ、基準や異常の値だけでなく、
その検査の臨床的意義や検査値の読み方まで解説してあり、とても勉強になります。
常日頃から検査値について意識し、頻繁に見る習慣をつけることで、より深く薬の説明ができるようになると思います。
服薬指導に役立つヤクチエ早見表(無料)
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引用元:リクナビ薬剤師
さらに「ヤクチエ」シリーズには、薬剤師が勤務中によく聞かれる項目がまとめられたアプリもあります。
本来なら勉強して覚えとけば良いんですが、やっぱり忘れちゃうんですよね。
患者さんに聞かれても、このアプリがあればすぐに確認できて、とても便利です。
ヤクチエ早見表の項目一覧
- ステロイド剤の強度一覧
- 睡眠薬の効果長さ一覧
- 糖尿病治療薬配合剤の成分一覧
- 吸入薬一覧
- 降圧薬一覧
- 降圧薬配合成分一覧
- 抗血小板薬・抗凝固薬・休薬期間一覧
- 抗アレルギー薬・抗ヒスタミン薬の眠気強度、運転可否一覧
- 後発品と適応が違う先発品の一覧
約3000件のリクエストの中から選ばれた内容だそうですが、今後もっと増えると良いなと思います。
腎機能や投与量、体表面積の計算に投与量計算機(無料)
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引用元:大鵬薬品工業株式会社
大鵬薬品工業株式会社が提供しているアプリです。
抗癌剤の適正使用を推進するために開発したもので、大鵬薬品の抗癌剤である
「ティーエスワン」「アブラキサン」「ロンサーフ」の投与量計算と、腎機能・体表面積を簡単に算出することができます。
HOKUTO医師向け医療ガイドライン・薬辞典(無料)
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引用元:株式会社HOKUTO
HOKUTO医師向け医療ガイドライン・薬辞典は、抗菌薬の投与量を、
腎機能の値や年齢、体重、性別から計算することができます。
「医師向け」とアプリ名にありますが、薬剤師にも役立つ情報が盛りだくさんです。
高齢者に抗生剤を使いたいけど、腎機能が落ちていることも多く、なかなか強い抗生剤を使えないなんて場面もありますよね。
そんな時でも、このアプリがあれば本当に心強いです。
また、計算機能だけでなく各種診療ガイドラインが無料で読めるので、医師向けでやや難しい内容ですが、
医師がどのような点に注目して、どのように診断を下すのかわかるので、すごく勉強になります。
保険情報
2年に一度調剤報酬改定が行われますが、各種加算の算定要件や保険制度を学ぶにも、
アプリを活用するととても便利です。
ヤクトレ保険調剤(無料)
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引用元:ファルマスタッフ
株式会社メディカルリソースが提供する薬剤師用アプリで、
- 「保険制度と調剤実務」
- 「調剤報酬」
- 「服薬指導と薬歴管理」
という3章で構成されています。
薬剤師ならば、薬のことだけでなく保険についても理解しておかなければなりません。
自分で勉強しようと思っても、分厚い書籍を購入したり、ネットで色々な資料を調べたり、結構大変だと思いますが、
このアプリがあるだけで
- 最新の医療保険制度
- 調剤過誤防止の注意点
- 服薬指導や疑義照会のポイント
など業務上必要な情報を学ぶことができます。
薬剤師コミニティ
職場で身近に聞ける人がいない場合や、質問しても調べても納得できる答えが得られない場合など、
薬剤師同士のコミニティがあったら気軽に質問ができますよね。
そんな時におすすめしたいのが、次のアプリです。
ヤクザイトーク(無料)
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引用元:マイナビエージェント
薬剤師限定のコミュニティアプリです。
職場の人間関係や転職のことなど、職場では聞けないことも、ここではどんどん質問できます。
動画で、「転職の時、気をつけること」なんて情報も見ることができますし、コラムもたくさんあるので勉強にもなります。
とても使いやすく、幅広い意見が聞けるので、ぜひダウンロードしてみてください。
まとめ
今回、薬剤師向けに開発されている様々なアプリをご紹介しました。
医療ニュースオススメは
添付文書・検査値などを調べるには
保険調剤を学ぶには
薬剤師同士で質問や相談をしたいときは
以上、11種のアプリをご紹介しました。
薬剤師がアプリを活用することで、業務効率のアップだけでなく、知識の向上にもつながると思います
もちろん自分のためにもなりますが、自分の知識や情報量が上がることで、最終的に患者さんのためにもなりますよね!
ぜひ、今回紹介したアプリを活用して、楽しく仕事をして下さい!
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