
薬学部の6年生となると、大学より国家試験対策の勉強をするよう、うるさく言われるようになります。
国家試験対策を始めるのに、まず気になるのが「どの参考書を使って勉強するか」ですよね。
最近、薬剤師同士で国家試験の思い出話をしていたとき、みんな青本を使って勉強していたとの話になりました。
今回はその話を元に、青本についてまとめてみました。
そもそも青本って何?
今まで薬学部生活を送ってきたあなたは、もうすでに見かけたことがあるのではないでしょうか。
そう、大学の図書館に並べられている分厚い存在を放つ青いあいつです。
青本は薬剤師国家試験対策予備校の大手”薬学ゼミナール“が出版している参考書になります。
国家試験対策の参考書の中では一番売れている、受験生の間ではバイブル的存在です。
国家試験対策に青本を選ぶのは間違いないのか?

国家試験対策の参考書を調べてみると、青本以外にも色々とあります。
そんな中、仲間の1人の女性Aさんは、大学の先生の言われるがままに青本を買い、勉強を始めました。
周りからの勉強しろ発言にうんざりする夏も、不安でどうしようもなくなる冬も、国家試験の前日でさえも、必ず手の届くところに青本をおいて勉強していました。
毎日毎日、青本を開く日々。
いつしか青本が大好きな彼氏以上に信頼をおける、絶対的な存在となっていたようです。
そんなAさんが他の参考書に浮気をせず、青本を一途に思い続けながら勉強をできた理由が以下の2点でした。
・何だかんだ9割以上の薬学生が青本で国試対策をしている
・大学での薬ゼミ講義で青本が使われる
それでは詳しく見ていきましょう。
何だかんだ9割以上の薬学生が青本で国試対策をしている
青本は国家試験対策本の中でも、1番使われている参考書です。
他大学の同級生でも、青本を使わないで勉強している人は中々いないのではないでしょうか。
つまり青本に重要事項として載っている事は、大半の受験生は勉強しているのです。
逆のことを言えば、青本に載っていない知識は大半の受験生が知らない可能性が高いと言えます。
試験対策をする上で、他の人と差を付けるために、大半の受験生が解けないような問題をあえて解けるようにする事が大切だと思うかもしれません。
しかし、薬剤師国家試験はあくまでも資格取得試験です。
他の受験生と差を付ける以前に、大切な事があります。
間違えてはいけない問題を、間違えないようにするということです。
大半の受験生が分かる事は、最低限分かっていないといけません。
大多数の薬学生が使っている青本を使えば、”大半の受験生が分かる事”が自然と身につきます。
Aさんも国家試験当日、分からない問題があっても「これは青本に載ってなかった!だからみんなも分からないはずだ!」と前向きになれたそうですよ。
国試対策において「特別なことはなるべくしない、みんなができることから確実にしていく」というマインドはとても大切です。
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大学での薬ゼミ講義で青本が使われる

6年生になると、大学が実際に薬ゼミ講師を招き、授業を受ける機会があるかと思います。
その時、薬ゼミ講師は学生が全員青本を持っている前提で授業をします。
なので授業を受けていると、青本が無いと困るシチュエーションが多々出てきます。
「何ページを開いてください」
「この板書は何ページの下の余白に書いてください」
「今配ったプリントはこのページの右の余白に合うようにしているので、そこに貼ってください」
「このページの上から3行目から4行目のこの文言は大切なので、マーカーを引いてください」
予想以上に青本へ指定が入ります。
そして授業後には、重要項目が一目で分かる、最強の参考書の出来上がりです。
Aさん曰く「薬ゼミの授業は青本なしで受けると意味が無くなってしまう」とのこと。
もし薬ゼミ講義を受ける機会があるのなら、初めから青本を使って勉強したほうが効率が良いでしょう。
青本はどのタイミングで買えばいいの?
青本は全部で9冊セット、全部買うと約4万円となり学生からすると痛い出費です。
先輩から青本をもらって、節約しようかと考えているかもしれません。
ですが、青本は6年生の春に改訂された最新版を購入するのがおススメです。
医療は日進月歩、年々新薬が作られています。
ですので、国家試験での出題範囲は自ずと増えます。
そして、青本は薬ゼミ講師達の努力の結晶、2月の国家試験が終わった時点で新しく出題された内容を青本に載せ、4月の発売に間に合わせてくれています。
古い青本を使っていると、過去問を解いていて分からないことが載っていないなんてことがあるかもしれません。
しかし、最新版で勉強していれば、その心配がなくなります。
また、薬ゼミ講義の際に講師がページを指定してきますが、最新版でないと微妙にページ数が違い、いらいらしていまいます。
大学によっては青本の最新版が6年生の春に割引価格で売られるのではないでしょうか。
そのタイミングで波に乗って買ってしまいましょう!
まとめ

以上、青本の魅力をAさんの独自の見解をもとにまとめました。
6年生となったあなたは、もうすでに国家試験まで1年もありません。
参考書はちゃちゃっと購入を済ませて、1日でも早く勉強に取り掛かりましょう。
国家試験を受ける直前に誰しもが思うことは「時間が足りない!なぜもっと早く勉強を始めなかったんだ!」です。
国家試験の参考書達は、あなたに購入してもらい、相棒となる日を待ちわびていますよ!
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